【狙い場・買い場】天満屋ストアは押し目買いできる、今期1株利益急増、13年の高値1490円も刺激

狙い場・買い場

天満屋ストア(9846・東2・売買単位100株)の一株当たり利益が2015年2月期33.0円から2016年2月期64.9円に急伸の見通し。株価は去る13日に1015円と値を上げたあと1000円前後でモミ合っている。

同社は岡山県を地盤にした中堅のスーパー。最近では営業時間の拡大、移動スーパーの開業(2015年1月スタート)など顧客サービスの向上を図っている。とくに移動スーパーは刺身、肉、野菜など300品目を扱い、顧客からの電話連絡を受けて1軒1軒回っている。「買い物難民」と呼ばれている高齢者たちの救済を目的にしており、好評を博している。

また、2014年11月に泉田店(岡山市南区)を改装。2015年2月にはリブ総社店(岡山市総社市)にホームファッション大型専門店「ニトリ」を導入し、さらにはイトーヨーカ堂の開発品を積極的に採用するなど販売強化策に取り組んでいる。

2016年2月期の営業利益は23億円(同5.3%増)、経常利益20億円(同7.0%増)と増益を予想、そして当期純利益は7億5000万円(同96.9%増)とほぼ倍増を会社側は見込んでいる。年5円配当を据え置く意向だが、増配の余裕も出てくる。加えて、株主優待(100株の株主に100円優待補助券20枚かVJAギフトカード1000円券1枚)も買い手掛かりである。

今期の予想一株当利益で計算したPERは15倍と、前期の一株当たり利益でのPER29倍に比べて一気に低下する。小売業界全体のPER21倍並みの水準まで買われるとすると、1300円前後が目安となる。株価に勢いがつけば2013年12月の高値1490円奪還の可能性も膨らんでくる。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る