【話題株】5日連続ストップ高の安永はさすがに利食い増えてきたとの見方だが

話題株

■「メーターが振り切れる」急騰でも「初押し買い」想定し注目強まる

エンジン部品や半導体用の検査測定装置などの安永<7271>(東1・売買単位100株)は29日も取引開始後にストップ高の1777円(600円高)に達し、11月22日から5日連続ストップ高となった。引き続き、22日付で発表した「リチウムイオン電池製造に関する新技術開発のお知らせ」が期待材料視されており、急伸開始の直前(21日の終値527円)から5日間で3倍強の急騰となった。

 5日連続ストップ高のうち、28日までの4日間は朝から大引けまでストップ高買い気配のまま値がつかず、大引けに比例配分で売買が成立する相場だった。一方、5日目は、ストップ高とはいえ9時30分過ぎに売買が成立し、出来高は激増。PERが200倍を超えて「メーターが振り切れるハイピッチの上げ」(市場関係者)との声もあり、さすがに利食い売りの注文が増えてきたとの見方が出ている。

 しかし、こうした材料株の急騰相場では、PERなどの指標が判断材料にならないことが少なくないようで、上値メドについては「相場は相場に聞け」と言うしかないようだ。ただ、こうした連騰相場の場合、反落しても「初押しは買い」と呼ばれるジンクスが当てはまるケースがあるようで、「初押し」(急騰相場が始まってから最初の押し目:反落場面)を入れてから一段高の相場に発展することがあるようだ。

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