マルマエ:上肢麻痺改善リハビリ装置・試作機が完成

■鹿児島大との共同研究で製品化へ大きく前進

 半導体・FPD製造装置用の真空部品など、精密部品製造のマルマエ<6264>(東マ)は、かねてから鹿児島大学と共同研究で、脳卒中の後遺症等での片麻痺に有効とされる促通反復療法を省人化・ロボット化するリハビリ装置開発に取り組んでいるが、このたびリハビリ装置試作機が完成したと30日に発表した。

 同社では、試作機の完成で製品化へも大きく前進したと話している。

 完成した試作機は、同社が開発に取り組む上肢の複合的なリハビリのための装置製作の一環で、おもに手首のリハビリを行うユニットである。今後は、この装置を用いて同大学大学院理工学研究科とリハビリに関する研究開発を進めるほか、上肢のほかの部位に対するリハビリ装置の開発を進める。

■促進反復療法導入し、適用患者層を拡大

 このリハビリ新装置は、脳卒中の後遺症等によって上肢に残る片麻痺を改善する装置の一環として先行開発している手首のリハビリのためのユニットであるが、鹿児島大学保有の特許技術を使ってソフトを組み込んでおり、装置によって促痛反復療法を行うことができるので、人によるリハビリより効率的に脳機能を回復、または補完させる効果を狙っている。
 促進反復療法については、伸張反射を利用することで、脳の運動神経の一部が機能しない患者にも有効であるため、ブルンストロームステージでⅡないしⅢからの患者にも対応する装置となっている。

 さらに、装置をコンパクト化したので、複合的なリハビリ装置への組み込みや、場所を選ばず設置できる装置であるところも特徴となっている。

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