【どう見るこの相場】スピード調整色を強める可能性、目先的な過熱感を警戒

どう見るこの相場

■スピード調整色を強める可能性、目先的な過熱感を警戒

 今週(12月19日~22日)の日本株はスピード調整色を強めそうだ。トランプ・ラリーでの先高期待や日銀のETF買いで下値は限定的となるが、テクニカル面での目先的な過熱感、海外投資家のクリスマス休暇入りもあり、個別材料株物色や出遅れ株物色が中心となりそうだ。

 当面の基調としては、トランプ・ラリーでドル高・円安、株高の流れに大きな変化はなく、米国株はNYダウ2万ドル、日本株は日経平均株価2万円が通過点となりそうな勢いだ。

 ただし前週(12月12日~16日)後半には、為替が1ドル=118円台後半の水準までドル高・円安が進行したにもかかわらず、自動車などの輸出関連セクターがややインパクトに欠ける動きとなり、日本株全体にやや上値の重さが意識される動きとなった。

 そして移動平均線に対するプラス乖離率や騰落レシオなど、テクニカル面で見ても目先的な過熱感が強まっているだけに、当面のピークアウトが警戒される水準だろう。

 また材料面で今週唯一の重要イベントとなる19日~20日の日銀金融政策決定会合についても、政策変更の可能性が少なく無風通過が予想されている。さらに需給面では、日本株買い越し基調の海外投資家のクリスマス休暇入りに伴う売買高の減少や、12月特有の節税対策売りも警戒される。

 主力株への資金流入が細って上値が重くなった場合は、個別材料株物色や出遅れ株物色の展開となりそうだが、軟調な展開が続く東証マザーズへも資金が向かうかが注目点となりそうだ。

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