【どう見るこの相場】落ち着き取り戻して一旦はリバウンド局面

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 今週2月19日~23日の株式市場は、引き続き米国株や為替の動きを睨みながらの展開だが、米国株が落ち着きを取り戻した流れを受けて、日本株も一旦はリバウンド局面となりそうだ。ただし為替が1ドル=106円前後の円高水準で推移すれば、反発が限定的になる可能性もあるだろう。

■米国株が落ち着いて日本株もリバウンド局面、為替が波乱要因

 前週(2月13日~16日)の日経平均株価は、週間終値ベースで337円63銭(1.58%)上昇となった。週前半は不安定な動きで14日に2万950円15銭まで下押す場面があったが、週後半は反発に転じた。週後半に為替が1ドル=105円台までドル安・円高水準に傾いたが、米国株が落ち着きを取り戻したことを好感した形だ。
 
 ただし取引時間中ベースで、NYダウ30種平均株価が2万5000ドル台を回復し、1月26日高値から2月9日安値までの下げ幅3256ドル42セントの約3分の2戻しているのに対して、日経平均株価は1月23日高値から2月14日安値までの下げ幅3179円19銭の3分の1戻しも達成できておらず、米国株に比べて反発力は鈍い。

 今週(2月19日~23日)の日経平均株価は、引き続き米国株や為替の動きを睨みながらの展開だが、米国株が落ち着きを取り戻した流れを受けて過度な警戒感が一旦後退し、日本株もリバウンド局面となりそうだ。
 ただし為替が波乱要因となりそうだ。米長期金利の上昇にもかかわらずドル安・円高が進行している。今週も米財政悪化懸念などでドル売りが優勢となり、ドル安・円高水準で推移すれば、19年3月期の企業業績への期待感が後退して反発が限定的になる可能性もあるだろう。

■好業績銘柄を見直し、内需・サービス系に注目

 国内企業の10~12月期決算発表が一巡した。好業績にもかかわらず初動反応で売り込まれた銘柄の見直し買いに注目したい。ただし為替が1ドル=106円近辺で推移すれば輸出関連の主力株は様子見ムードを強める可能性があり、内需・サービス系のセクター・銘柄に注目したい。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

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