【注目銘柄】日本バルカー工業は17年3月期連結業績予想および配当予想を増額修正

注目銘柄

 シール材大手の日本バルカー工業<7995>(東1)に注目したい。1月25日発表した17年3月期第3四半期累計連結業績が大幅増益となり、通期連結業績予想および配当予想を増額修正した。株価は昨年来高値圏から一旦反落したが、増額修正を好感して上値を試す展開となっている。

 17年3月期第3四半期累計(4月~12月)の連結業績は、売上高が前年同期比5.3%増の320億34百万円で、営業利益が同30.9%増の29億12百万円、経常利益が同26.1%増の28億06百万円、純利益が同15.5%増の15億99百万円だった。

 シール製品事業、機能性樹脂製品事業、その他事業とも順調に推移して計画超の増収増益だった。特に機能性樹脂製品事業において、プラント市場向けおよび先端産業市場向けの販売が伸長した。

 通期の連結業績予想は、売上高を13億円増額して16年3月期比4.1%増の428億円、営業利益を6億円増額して同21.7%増の38億円、経常利益を5億増額して同17.7%増の36億円、純利益を5億円増額して同14.2%増の20億円とした。第3四半期累計が計画超となったため、通期予想も増収増益幅が拡大する見込みだ。

 期末の配当予想は15円増額(創業90周年記念配当15円を実施)して45円とした。なお16年10月1日付で1株を5株に併合している。

 株価は1月13日の昨年来高値1604円から利益確定売りで一旦反落したが、直近安値圏1500円近辺から切り返している。週足チャートで見ると13週移動平均線近辺から切り返してサポートラインを確認した形だ。増額修正を好感して上値を試す展開となっている。07年以来の2000円台も視野に入りそうだ。

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