日本板硝子は大型増資の観測を受け売り先行で始まるが財務建て直しなどに期待

株式市場 銘柄

■日本政策投資銀行などが出資する2ファンドに総額400億円規模と伝わる

 日本板硝子<5202>(東1)は2日、売り気配で始まり、9時10分にかけては872円(60円安)の売り先行となっている。総額400億円規模の増資を行う見通しとの観測報道が日本経済新聞2日付け朝刊で伝えられ、会社側は「取引開始前、東証IR開示を通じて「本日開催の取締役会において当社財務施策等について付議する予定であり、決定しましたら速やかに開示」と発表。こうした増資が判明した際の典型的な値動きとして、まずは発行株数の増加を織り込むための下げが先行する形になっている。

 報道によると、「3メガ銀や日本政策投資銀行などが出資する「ジャパン・インダストリアル・ソリューションズ(JIS)」と、三井住友銀と政投銀による「UDSメザニンファンド」が日本板硝子の発行する優先株を引き受ける。それぞれ200億円を出資し、経営陣も送り込む」という。

 売り先行で始まったが、増資によって財務建て直しなどに進むため、経験則では多くの場合、ひとわたり下げたあとは反騰するパターンになるようだ。反騰への転機は発行価格決定後になることもあるが、今回は先に観測報道が出ているため、会社側が正式発表したあたりになるとの見方もある。

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