建設技術研究所は20年12月期3Q累計増収・2桁増益、通期上振れ余地

(決算速報)
 建設技術研究所<9621>(東1)は、11月10日の取引時間終了後に20年12月期第3四半期累計の連結業績を発表した。増収・2桁増益だった。新型コロナウイルスの影響は全体としては軽微だった。通期増収増益予想を据え置いたが、第3四半期累計の順調な進捗率を勘案すれば、通期上振れ余地がありそうだ。収益拡大を期待したい。株価は戻り高値圏だ。順調な進捗率を好感して上値を試す動きとなりそうだ。

■20年12月期3Q累計増収・2桁増益で進捗率順調、通期上振れ余地

 20年12月期第3四半期累計(1月~9月)の連結業績は、売上高が前年同期比2.6%増の474億23百万円、営業利益が11.6%増の38億15百万円、経常利益が11.8%増の39億01百万円、純利益が19.0%増の25億73百万円だった。

 新型コロナウイルスの影響は、海外で新規案件発注遅れや、一部プロジェクトの進行遅延・工期延長があったが、全体として影響は軽微だった。

 通期連結業績予想は据え置いて、売上高が19年12月期比3.8%増の650億円、営業利益が3.1%増の44億円、経常利益が2.3%増の45億円、純利益が3.3%増の29億円としている。

 第3四半期累計の進捗率は売上高が73.0%、営業利益が86.7%、経常利益が86.7%、純利益が88.7%と順調だった。この進捗率を勘案すれば通期上振れ余地がありそうだ。収益拡大を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は戻り高値圏だ。順調な進捗率を好感し、さらに通期上振れ期待で上値を試す動きとなりそうだ。11月10日の終値は2048円、時価総額は約290億円である。

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