【業績でみる株価】タカギセイコーは17年3月期第3四半期累計大幅増益で通期予想を増額修正

 タカギセイコー<4242>(JQ)は、工業用プラスチック成形品や成形用金型を展開している。2月10日発表した17年3月期第3四半期累計の連結業績が大幅増益となり、通期予想を増額修正した。株価は16年12月高値後に上げ一服となったが、本日(13日)は一時ストップ高している。増額修正を好感してさらに上値を試す展開が期待される。

 17年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結業績は、売上高が前年同期比5.4%減の315億55百万円だが、営業利益が同5.4倍の14億98百万円、経常利益が同49倍の11億75百万円、純利益が6億57百万円(前年同期は70百万円の赤字)だった。

 中国におけるOA機器分野の数量減少や為替影響などで減収だったが、国内成形品事業における原価低減効果、中国における車両分野の数量増加効果、中国におけるOA機器分野の事業再編効果、インドネシアにおける原価低減効果などで大幅増益だった。新規の医療機器分野では海外向け針無し注射器の製造を受注し、17年量産化に向けて清算準備を開始した。

 通期の連結業績予想は、売上高を22億20百万円増額して前期比2.4%減の451億70百万円、営業利益を3億30百万円増額して同2.5倍の21億円、経常利益を4億50百万円増額して同3.3倍の17億50百万円、純利益を2億90百万円増額して8億70百万円の黒字(前期は3億84百万円の赤字)とした。海外における車両分野の数量増加効果、為替の円安効果、構造改革計画の活動成果などが寄与する。

 株価は16年12月高値417円後に上げ一服の形となったが、高値圏350円~400円近辺で堅調に推移し、本日(13日)は一時ストップ高している。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。増額修正を好感してさらに上値を試す展開が期待される。07年10月の上場来高値750円が視野に入る。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る