【話題株】金正男氏の殺害事件を契機にCRI・ミドルウェアが注目される?

北朝鮮

■監視カメラの記録データ増加する中で動画圧縮技術などに脚光

 CRI・ミドルウェア<3698>(東マ)は22日、3日続伸基調となり、11時にかけて3480円(95円高)と出直りを強めている。最高益を連続更新する見込みのため好材料には反応しやすい銘柄だが、市場関係者の中には、マレーシアの空港で金正男氏とみられる男性が殺害された事件を契機として、同社株に連想が波及したとの見方があり注目を集めている。

 同社は、ゲーム開発用ミドルウェアや動画・映像のVR(仮想現実)、AR(拡張現実)技術などで先行し、当面の業績は連続で最高益を更新する見込みだ。今9月期の業績見通しは売上高が前期比29%の増加、営業利益は20%の増加の予想だ。

 今期は、新規分野として新製品(動画圧縮、WEB動画)の受注が本格化してきたとしており、決算短信や決算説明資料にも記載されている。中で、画像圧縮技術などは防犯カメラの映像解析を高度化するとされて注目されており、「カメラ台数の増加や高画質化により記録データが増加する中で、通信コスト/ストレージコストを削減するソリューションを提案中」としている。

 また、こうしたソリューションは医療用動画の分野でも注目されているようで、「日本の国公立大学病院7割以上のシェアを持つ画像ファイリングシステム「Claio」と連携。増え続ける医療用動画のデータ管理を低コストで実現するソリューションを実現」したという。

 事件発生時のマレーシアの空港の様子や金正男氏と見られる男性の挙動は、テレビのワイドショーでも繰り返し放送されており、もう少し精彩名映像にならないものだろうかと思った市場関係者は少なくないようだ。(HC)

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