【株式評論家の視点】KG情報の今期は2ケタ増益で連続増配、利回り4%台の割安

株式評論家の視点

<銘柄の見所>

KG情報<2408>(JQS・売買単位100株)の一服場面は絶好の押し目買いチャンスと判断したい。高収益、高成長銘柄としての評価はこれからが本番といえる。

同社は求人関連情報(売上高構成比56.9%)とライフ関連事業(同38.0%)が事業の両輪で、中国四国の瀬戸内、および九州北部を地盤にしている。

新聞折込求人紙、住宅情報誌及びクーポンインフリーペーパーの一部休刊を行なったうえに、関東での婚礼関連事業進出に絡んだ先行投資負担が響き、2014年12月期は営業収入44億2600万円(前々期比5.6%減)、営業利益5億3700万円(同29.3%減)、経常利益5億4300万円(同33.8%減)、当期純利益3億1000万円(同37.0%減)と減収減益となった。

しかし、2015年12月期は一転して2ケタ台の増収増益を確保する見込み。求人関連事業ではフリーペーパーのシェア拡大、新規エリアの積極的な進出で好調に推移。また、ライフ関連事業でも先行投資した関東エリアでの事業が軌道に乗り、結婚相談サービス事業の育成も結実期を迎える。

こうしたことから、営業収入は売上高50億6900万円(前期比14.7%増)、営業利益5億7900万円(同12.3%増)、経常利益6億400万円(同14.4%増)、当期純利益3億6100万円(同17.2%増)と2ケタ台の増収増益を達成する見通し。

予想一株当利益は49円93銭(前期42円82銭)で、配当は創立35周年を記念して年22円50銭(前々期16円80銭、前期20円80銭)と連続して増配する方針である。連続して増配するということは、それだけ会社側は業績見通しに自信がある証拠として高く評価したいところである。

それにも拘らず、株価は依然として評価不足の感は否めない。決算発表が行われた直後に買われて、2015年1月19日に599円と昨年来高値を更新。しかし、その後、利食い売りに押されて550円どころで一息を入れているところ。

PERは11倍と低く、PBR(一株当たり純資産は970円21銭)は何と0.57倍と超割安。そして、配当利回りは4.09%もある。

このように買い材料が豊富な同社株は早晩、見直されて人気化する可能性が大きいと思われる。浮動株比率は11%強と低く、需給関係は決して悪くはない。100円高は期待できるのではないだろうか。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る