【株式評論家の視点】神鋼商事は特定株比率の高い低位株物色の流れに沿う、2ケタ増益

株式評論家の視点

<銘柄の見所>

神鋼商事<8075>(東1)は、9日(火)5円高(1.88%)の271円と4営業日ぶりに反発している。市場では特定株比率の高い低位銘柄を物色する流れがある。神戸製鋼系として見直し余地が広がることから注目したい。

同社は、神戸製鋼グループの中核商社として、鉄鋼(線材・条鋼、厚板、薄板、鉄粉、チタン、鋳鍛)、鉄鋼原料(石炭、コークス、銑鉄・鉄スクラップ、チタンスポンジ、化成品、コークブリーズ、スラグ)、非鉄金属(アルミ板、リードフレーム、複写ドラム、アルミ缶、各種高性能類型電熱管、電子材料用銅板条)、機械・情報(環境・エネルギー関連機器、化学・食品機械、鉄鋼・非鉄金属関連機器、電子・情報関連機器)、溶材(溶接材料、溶接ロボットシステム、生産材料)を取り扱っている。

足元の業績は、2015年3月期第2四半期売上高が4264億5800万円(前年同期比3.5%増)、営業利益が30億4500万円(同22.1%増)、経常利益が29億9700万円(同35.3%増)、純利益が19億8500万円(同97.3%増)に着地。円安の進行に伴う輸出環境の好転や復興需要などを背景に、主要需要家である自動車、造船、建設機械向けなどが堅調で、利益段階では当初の計画を上回り順調に推移している。

通期業績予想は、売上高が9400億円(前期比11.8%増)、営業利益が70億円(同22.0%増)、経常利益が64億円(同20.3%増)、純利益が40億円(同26.6%増)と2ケタ増収増益を見込む。年間配当は6円(中間3円 期末3円)を予定している。国内では取引先である非鉄卸売事業会社を株式取得により子会社化するなどの活動を通じて、販売体制の強化を進めているほか、海外では、メキシコにおける日系自動車部品メーカーの素材調達需要に対応するため、冷間圧造用鋼線の製造および販売を行う合弁会社を設立するなど、グローバルビジネス展開の基盤拡充を図っている。

株価は、9月19日に年初来の高値285円と買われた後、10月17日安値243円まで調整を挟んで11月5日高値284円と上昇。その後、モミ合いとなっている。銅製品では、自動車端子用板条が堅調のほか、半導体向けリードフレームの取扱量が増加しており、自動車関連、半導体関連の側面から見直される可能性がある。今期予想PER6倍台・PBR0.64倍と割安感があり、配当利回り2.2%と利回り妙味もソコソコある。日足一目均衡表の雲の上限がサポートしており、早晩水準訂正の動きが期待されそうだ。(株式評論家・信濃川)

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