【株式評論家の視点】夢の街創造委員会はPCサイトの全面リニューアルなどで売上高は従来計画を上回る、4ケタ大台乗せが期待される

株式評論家の視点

 夢の街創造委員会<2484>(JQS)は、インターネットサイト『出前館』の運営、及びそれに関わる事業を展開している。基本方針である「出前館事業の持続的成長」と「通信販売事業の再成長」に向けて、様々な施策に取り組んでいる。「出前館事業の持続的成長」に向けて、昨年12月10日から本年1月3日まで、関東地方全域で「出前館」のテレビCMを放映。関東地方における「出前館」の認知度向上による新規会員獲得に加え、サイトへの再訪や再注文のフックとなり、注文数拡大につながっている。

 また、昨年8月に開始した「配達代行モデル」によるデリバリーサービスにおいて、株式会社朝日新聞社と同社の取引先の新聞販売店である「ASA」と協業し、展開のスピードを加速するため、昨年12月15日付で株式会社朝日新聞社と業務提携契約を締結。新聞販売店という地域密着モデルを展開する「ASA」の営業基盤ならびに配送ネットワーク、「出前館」が持つ日本最大級のデリバリーニーズに関するデータベースを掛け合わせ、各地域のニーズに基づいたデリバリーサービスの提供を行っている。 本年2月1日には、「出前館」PCサイトを全面リニューアル。会員登録をしていない顧客でも注文可能な「ゲスト注文機能」の新設、「Apple Pay」対応による決済方法の選択肢の増加により、ユーザーの利便性が向上している。

 これを踏まえ、3月30日大引け後に今2017年8月期第2四半期業績予想の上方修正を発表済み。第2四半期売上高は従来予想の22億円から25億2500万円(前年同期比25.8%増)、営業利益は同2億6000万円から3億7200万円(同74.0%増)、経常利益は同2億6000万円から3億6800万円(同68.2%増)、純利益は同1億2500万円から1億8100万円(同9.4%減)に増額した。

 今17年8月期業績予想は、売上高については従来予想の46億円から50億円(前期比20.3%増)に増額したが、営業利益8億円(同39.7%増)、経常利益8億円(同38.2%増)、純利益4億5000万円(同29.4%増)を据え置いている。

 株価は、6日に全般地合いが悪化で値を消す中、804円(+1円)と小幅ながら続伸し、しっかりしている。いちよし経済研究所が5日にレーティング「A」を継続、フェアバリューを875円から1100円に引き上げたことを材料視した買いが入っている。「出前館」PCサイトの全面リニューアルに加え、「ゲスト注文機能」の新設、「Apple Pay」対応による決済方法の追加で、今17年8月期第2四半期売上高予想は当初計画を14.8%上回っているが、通期売上高予想は同計画に対して8.7%増額予想にとどめており、通期利益予想の増額も十分視野に入る。週足では26週移動平均線、月足では9か月移動平均線がサポートしており、押し目買い優位に2月24日につけた年初来の高値949円奪回から4ケタ大台乗せが期待されそうだ。(株式評論家・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る