【注目銘柄】三菱鉛筆は16年12月の上場来高値を更新、17年12月期第1四半期増収増益と堅調

注目銘柄

 三菱鉛筆<7976>(東1)に注目したい。uniブランドのボールペンを主力とする大手筆記具メーカーである。17年12月期第1四半期は増収増益と堅調だった。そして通期も増収増益予想である。また17年7月1日付で株式2分割を実施する。

 株価は地合い悪化が影響した4月21日の直近安値5260円から急反発した。そして本日5月10日には6640円まで上伸して16年12月の上場来高値6470円を更新した。週足チャートで見ると13週移動平均線と26週移動平均線を一気に突破して強基調に回帰した。上値を試す展開が期待され、上げ足を速める可能性がありそうだ。

 4月27日発表した17年12月期第1四半期(1月~3月)の連結業績は、売上高が前年同期比3.3%増の185億84百万円、営業利益が同9.3%増の41億77百万円、経常利益が同15.9%増の41億44百万円、純利益が同21.9%増の29億22百万円だった。

 主力の筆記具および筆記具周辺商品事業が同3.3%増収と堅調に推移し、その他事業も粘着テープの販売が好転して4.3%増収だった。また17年6月30日を基準日(効力発生日17年7月1日)として1株を2株に分割すると発表した。

 17年12月期通期の連結業績予想は、売上高が16年12月期比2.0%増の660億円、営業利益が同11.5%増の110億円、経常利益が同10.5%増の110億円、純利益が同5.0%増の65億円としている。

 通期会社予想に対する第1四半期の進捗率は、売上高が28.2%、営業利益が38.0%、経常利益が37.7%、純利益が45.0%である。期前半の構成比が高くなる収益特性を考慮しても高水準であり、通期予想に増額余地がありそうだ。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る