富士機械製造は社名変更と今期の増益見通しなど材料に18%高

株式市場 銘柄

■創業60周年を迎える2018年度から「株式会社FUJI」に

 富士機械製造<6134>(東1)は12日、急伸する始まりとなり、取引開始後に18%高の1708円(261円高)まで上げて2013年に東証1部に上場して以来の高値を更新した。11日の取引終了後に前期・2017年3月期の連結決算と社名変更などを発表。今期・18年3月期の連結営業利益の見通しを前期比38%の増加としたことなどが好感されている。

 前3月期は営業・経常・純利益とも減益だったが、今期は各利益ともこの減益率の「倍返し」に近い増益に転じる見通しとした。純利益は42%の増加を見込み、予想1株利益は111円79銭。株価が2000円まで上げてもPERは17倍台に過ぎないため割安感が強まった。

 また、2018年4月1日から社名(商号)を「株式会社FUJI(英文:FUJI CORPORATION)」に変更すると発表。世界のモノづくりを支える企業としてグローバルブランドを強化し定着させることと、ロボット技術を深耕・発展させ、事業領域の拡大を目指すことを目的として、創業60周年を迎える2018年度を機に、商号の変更を実施するとした。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る