【編集長の視点】Hameeは分割権利落ち後高値に肉薄、4月期決算発表を前に業績期待を高めて連続増配も催促

 Hamee<3134>(東1)は、前週末26日に11円高の1137円と反発して引け、今年5月24日につけた株式分割の権利落ち後高値1172円に肉薄した。同社株は、来月6月14日に4月期決算の発表を予定しているが、期中に2回上方修正した前2017年4月期業績に続いて、今2018年4月期業績も連続して過去最高を更新するとの期待を高め、さらに連続増配も催促して買い再燃となった。同社の通信販売(EC)の自動化プラットフォーム「ネクストエンジン」が、経済産業省の中小企業・小規模事業者の生産性向上を支援するIT導入補助金の対象サービスと認定され、同補助金を受けると通常料金の3分の1でECプラットフォームが導入できることも、材料株人気を高めている。

■コマース事業の自社企画商品が大きく伸びプラットフォーム事業の総契約数も大幅増

 同社の目下集計中の前2017年4月期業績は、昨年12月9日、今年3月10日の四半期決算発表時に2回も上方修正された通りに売り上げ79億5000万円(前々期比22.3%増)、営業利益8億3400万円(同85.1%増)、経常利益7億8000万円(同82.9%増)、純利益5億3500万円(同2.07倍)と大きく伸び、前々期の過去最高業績を大幅に更新した見込みだ。スマートフォン向けのアクセサリー、グッズを通信販売・卸売販売するコマース事業では、自社企画商品の「iFace」シリーズの世界出荷累計が、前期第3四半期(3Q)末で930万個に達し、自社のEC基幹システム「ネクストエンジン」を外部提供するプラットフォーム事業では、総契約数が、前年同期比20.2%増の2548社、アプリ契約数も、同79.4%増の863社に伸びたことなどが要因となったもようだ。

 続く今2018年4月期業績の動向については、6月14日予定の決算発表を待つ必要があるが、今期に入っても今年4月にEC事業者の販売支援を強化するため、低額から始められる広告販売支援サービス「ネクストエンジンADS」のリリースや、商品動画制作サービス「eスタジオ」の提供などを開始し、さらに経産省のIT導入補助金の効果も加わって業績続伸期待を高めている。また配当についても、前期配当を業績の再上方修正につれ3.5円と昨年11月1日を効力発生日とする株式分割(1株を2株に分割)を勘案して実質2円の増配としたが、今期も連続増配期待を高めている。配当性向を当面は10%を確保するが、将来的に20%~30%にアップさせる基本方針を公表しているためで、連続増配催促の動きも強まりそうだ。

■経産省のIT導入補助金もサポートして分割落ち後高値抜けから権利落ち埋めを目指す

 株価は、2015年4月の新規株式公開(IPO)後に2回の株式分割を実施し、所属市場も、昨年7月に東証マザーズから東証第1部となり、昨年10月末割り当ての2回目の株式分割後は、同11月の権利落ち後安値706円から前期業績の2回の上方修正、「ネクストエンジン」の相次ぐ新サービス提供などを評価して1164円高値まで65%高した。その後、地政学リスク懸念による全般波乱相場の波及で941円安値に突っ込み、値幅的に調整一巡感が強まったとして配当権利落ちをキッカケに25日移動平均線にサポートされて再騰、IT導入補助金の対象サービス認定とともに分割落ち後高値へ躍り出た。決算発表を先取りして分割落ち後高値抜けから上値チャレンジ、分割権利落ち埋めの2000円大台を目指そう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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