生化学工業が後場活況高、関節機能改善剤の米国における第2相臨床試験など好感

株式市場 銘柄

■日本では17年2月から第3相臨床試験を実施しており大型新約への期待再燃

 生化学工業<4548>(東1)は16日の後場、出来高を膨らませて急激に上げ、14時にかけて1877円(46円高)をつけて本日この時間帯までの高値に進んでいる。午後、変形性膝関節症を適応症とする関節機能改善剤「SI-613」の米国における第Ⅱ相臨床試験を開始したと発表し、期待が高まった。

 発表によると、この「SI-613」は、日本国内では2017年2月から変形性関節症を対象とした第3相臨床試験を実施している。独自の薬剤結合技術を用いてヒアルロン酸と非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)を化学結合したもので、医薬品として開発を進めている。ヒアルロン酸による関節機能改善効果に加え、徐放されるように設計されたNSAIDの鎮痛・抗炎症作用を併せ持ち、変形性関節症に見られる強い痛みや炎症を速やかかつ持続的に改善することが期待される。また、注射剤として関節腔内に直接投与することから、全身血流への移行が少なく、NSAIDの経口剤や貼付剤投与と比較して副作用が軽減される。(HC)

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