【注目銘柄】DTSは01年来の高値圏、目先的な過熱感解消して上値試す

注目銘柄

 DTS<9682>(東1)に注目したい。金融や通信関連に強い独立系の情報サービス大手である。18年3月期は微増収・微増益予想と保守的だが、高水準のIT投資需要を背景として上振れ余地がありそうだ。株価は01年来の高値圏だ。目先的な過熱感が解消して上値を試す展開が期待される。

■18年3月期は微増収・微増益予想、高水準の需要を背景に上振れ余地

 18年3月期連結業績予想は売上高が17年3月期比3.4%増の825億50百万円、営業利益が同1.4%増の81億円、経常利益が同1.3%増の82億円、純利益が同2.5%増の52億50百万円としている。

 金融・公共関連では大型案件が減少するが銀行・生損保を中心にIT投資需要が堅調に推移し、製造業の組み込みソフト開発需要も拡大する見込みだ。営業の強化、SI力の強化、グループ総合力の強化、新規事業への取り組み強化などの施策を推進し、売上高・利益とも過去最高更新を見込んでいる。微増収・微増益予想だが、保守的な印象が強く上振れ余地がありそうだ。

 なお配当予想は創立45周年記念配当5円を実施し、17年3月期比5円増配の年間75円としている。連続増配である。利益配分については自己株式取得と合わせて総還元性向40%以上を目指している。

 5月11日発表した自己株式取得(取得株式総数の上限20万株、取得価額総額の上限6億円、取得期間17年5月15日~17年6月16日)は6月16日に終了した。取得株式数18万1900株、取得価額総額5億9995万9500円だった。

■株価は01年来の高値圏、目先的な過熱感解消して上値試す

 株価は15年8月3085円を突破して01年来の高値圏だ。3400円台で上げ一服となり高値圏モミ合い展開だが、日足チャートで見ると25日移動平均線が接近して目先的な過熱感が解消した。また週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドである。目先的な過熱感が解消して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る