【株式市場】日経平均は一時2万円の大台を割るが材料株強く新規上場の3銘柄も好発進

株式

◆日経平均の終値は2万33円43銭(186円87銭安)、TOPIXは1611.90ポイント(12.17ポイント安)、出来高概算(東証1部)は19億6897万株

 30日後場の東京株式市場は、材料株の選別買いが強まり、名古屋港でも毒蟻のヒアリ確認と伝えられるとシロアリ退治のサニックス<4651>(東1)が急動意となるなど投機資金の動きも活発になった。日経平均は前場に続いてほぼ200円安の水準(2万20円)で何度か2万円の大台を割る場面をみせて一進一退。東証2部指数とマザーズ指数、日経JQSDAQ平均も安い。

 後場は、世界的名サイバー攻撃が今週末も発生するのではといった予想があり、フォーカスシステムズ<4662>(東1)が後場一段とジリ高基調になり、芦森工業<3526>(東1)はエアバッグ事業の拡大期待などから一段高。DNAチップ研究所<2397>(東2)は7月中旬開催の日本乳癌学会への出展、がん遺伝子検査に関する保険適用の期待などが衰えず3日連続ストップ高。ASJ<2351>(東マ)はオレゴン州立大との共同研究などを材料に急伸した相場の信用取引規制が解除になり2日連続ストップ高。

 SYSホールディングス<3988>(JQS・売買単位100株)は後場、13時39分に公開価格2560円の2.2倍の5530円で初値がつき、高値は5700円、終値は4575円。

 ツナグ・ソリューションズ<6551>(東マ・売買単位100株)も後場、13時36分に公開価格2130円の2.1倍の4515円で初値がつき、高値は5200円、終値は4700円。

 GameWith(ゲームウィズ)<6552>(東マ・売買単位100株)は大引け間際まで買い気配を続け、14時56分に公開価格1920円の2.3倍の4490円で初値がつき、高値は4750円、終値は4505円だった。

 東証1部の出来高概算は19億6897万株(前引けは9億4888万株)、売買代金は2兆6024億円(同1兆2508億円)。1部上場2022銘柄のうち、値上がり銘柄数は490(同357)銘柄、値下がり銘柄数は1409(同1536)銘柄。

 また、東証33業種別指数で値上がりした業種は3業種(前引けは4業種)にとどまり、鉱業、鉄鋼、保険が高い。(HC)

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