マルマエ:過去1年間の最高残高8.6億円へ更新(6月末)

グラフ=分野別:過去一年間の四半期売上高と月次受注残高の推移

■生産体制強化策、出荷検収など業績成果に反映!

 半導体・FPD製造装置用の真空部品など、精密切削加工のマルマエ<6264>(東マ)は、主力の半導体、FPDともに高水準の出荷検収を維持しながら、全体の受注残高は8億円を記録した5月実績を上回る866百万円となり、過去1年間の最高残高を更新した。

 各分野の受注残高では、著しい残高の伸びを維持している半導体分野で、生産体制を強化したことから出荷検収が進み、受注残高としては前月比9.1%減少し564百万円となったが、前年同期比236.8%増と大幅増を維持しており、この間に実施した生産体制強化策が、受注から納品過程での生産性アップに効果を発揮したものとして注目される。
 FPD分野も3月連続して増加、前月比30.1%増の278百万円であった。
その他分野は前月水準横這いの23百万円に止まった。

■生産能力増強へ継続的投資計画を検討~3D NAND生産も視野に

 今後の見通しについて同社は、半導体分野の市場環境が好調に推移しており、生産能力の拡大を進めたことで、高水準な受注、順調な出荷検収を見込む。
 半導体分野は、製造工程のなかでも、特にエッチング工程・CVD工程・ALD工程については、3D NAND生産に対応する構造的な変化に伴い、中長期的な市場拡大に対応できる継続的な設備投資を検討している。
 FPD分野では、特に第10.5世代大型パネル向けと有機EL関連装置の需要が拡大するとみている。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  2. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  3. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  4. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  5. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  6. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る