アスクル、第7報で新たな流出判明、ECサイト顧客や仕入れ先情報に影響

ビジネス 万年筆 メモ

■外部専門機関と連携し監視体制を強化、関係当局へ報告完了

 アスクル<2678>(東証プライム)は11月11日、ランサムウェア攻撃によるシステム障害に関連し、保有情報の一部が外部に流出した件で新たな事実を確認したと発表した。同社によると、10月31日時点で把握していた流出件数が拡大しており、事業所向けECサイト「ASKUL」「ソロエルアリーナ」、個人向けEC「LOHACO」の顧客問い合わせ情報の一部、ならびに商品仕入れ先が登録していた情報の一部に追加の流出が確認された。現時点で流出情報を悪用した被害は報告されていないが、なりすましメールやフィッシングメールが送付される恐れがあるとして注意を呼びかけている。

 同社はクレジットカード情報を受け取らない決済システムを採用しており、個人顧客のカード情報は保有していないと説明した。また、外部専門機関の協力のもとで調査を継続しており、流出範囲の特定と再発防止策の強化を進めている。対象者や関係先には順次お詫びの連絡を行うほか、個人情報保護委員会などの関係当局への報告を完了した。必要に応じて追加情報を速やかに公表するとしている。

 なお、同社が利用する外部クラウドサービス経由での顧客連絡メールに関しては、ランサムウェア感染や不正アクセスの事実は確認されていないという。サービスの再開については、セキュリティ対策を強化した上で順次実施する方針を示した。10月19日に最初の障害を確認して以降、同社は全7報にわたり経過を報告しており、今回の発表で一連の被害状況が明らかになった。アスクルは「信頼回復に全社を挙げて取り組む」としている。

【アスクル 情報流出専用お問い合わせ窓口】
 平日のみ・受付時間9時-17時
 TEL:0120-023-219
 050で始まるIP電話から:03-6731-7879
 (通話料はお客様ご負担)

(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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