日本マニュファクチャリングサービスの16日の株価は、前日比29円安の399円と急落、絶好の拾い場到来

株式市場 銘柄

日本マニュファクチャリングサービス<2162>(JQS)の16日の株価は、前日比29円安の399円と急落した。下げた要因は、13日に発表された第3四半期の最終益が前年同期比95.3%減であったためと思われる。しかし、前期は負ののれん発生益が10億47百万円あったことの影響であり、株価の引き下げ要因とはいえない。むしろ、今期第3四半期業績は急回復しているため、急落した場面は絶好の拾い場といえる。

13日発表の今期15年3月期第3四半期連結業績は、売上高346億02百万円(前年同期比12.1%増)、営業利益1億26百万円(前年同期△5億34百万円)、経常利益1億89百万円(同△2億28百万円)、純利益40百万円(前年同期比95.3%減)と売上も順調で、営業利益・経常利益共に大幅増益で黒字転換となった。

同社のセグメントは、HS(ヒューマンソリューション)事業とEMS(エレクトロニクスマニュファクチャリングサービス)事業に分けられる。

第3四半期の事業別業績は、HS事業の売上高は99億96百万円(同11.5%増)、セグメント利益△52百万円(前年同期△48百万円)であった。

EMS事業の業績は、売上高246億06百万円(前年同期比12.4%増)、セグメント利益1億70百万円(前年同期△4億87百万円)と2ケタ増収大幅増益。

今期通期連結業績予想は、売上高488億円(前期比16.5%増)、営業利益4億90百万円(前期△6億43百万円)、経常利益5億10百万円(同△1億75百万円)、純利益3億20百万円(前期比50.7%減)を見込む。

なお、第4四半期より、昨年10月パナソニックから車載向けを除く電源および電源関連部品(高圧電源、低圧電源、マグネットロール、トランス)の開発・製造・販売に関する事業を譲り受けたPS事業(パワーサプライ事業)の業績が加わる。現在、ほぼ全ての既存顧客を引き継ぎ、安定稼働が始まっている。

株価300円台は12月17日以来のことである。第3四半期連結業績は、当初予想通りであり、業績の回復は進んでいることから、株価の反発が予想される。

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