【注目銘柄】セリアは上場来高値圏で自律調整一巡、18年3月期1Qが2桁増収増益で通期も増収増益・増配予想、7月の既存店売上も堅調

注目銘柄

 セリア<2782>(JQ)に注目したい。100円ショップ業界2位で、東海地盤に全国展開している。18年3月期第1四半期は2桁増収増益だった。通期も増収増益予想、そして増配予想である。7月の既存店売上も102.2%と堅調だ。株価は上場来高値圏での自律調整が一巡し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■18年3月期1Qは2桁増収増益、通期も増収増益・増配予想

 7月31日発表した18年3月期第1四半期(4~6月)の非連結業績は、売上高が前年同期比11.2%増の389億94百万円、営業利益が19.0%増の41億60百万円、経常利益が18.0%増の41億56百万円、純利益が18.8%増の28億07百万円だった。

 直営既存店売上高が102.7%と好調に推移し、新規出店も寄与して2桁増収だった。コスト面では雑貨売上比率や直営店売上比率の上昇で売上原価率が上昇し、社会保険料適用範囲拡大に伴って販管費が増加したが、増収効果で吸収して2桁増益だった。店舗展開は新規出店が直営店33店舗、退店が直営店14店舗、FC店1店舗だった。期末店舗数は直営店1388店舗、FC店54店舗の合計1442店舗となった。

 18年3月期の非連結業績予想は売上高が17年3月期比8.7%増の1580億円、営業利益が9.4%増の166億円、経常利益が9.1%増の166億円、純利益が9.2%増の115億円としている。配当予想は年間25円で、17年4月1日付の株式2分割を考慮して17年3月期の年間40円を20円に換算すると、実質的に5円増配となる。連続増配である。

 通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高24.7%、営業利益25.1%、経常利益25.0%、純利益24.4%と順調である。また17年7月の月次売上高は全店が110.4%、既存店が102.2%となり、17年4月~7月累計は全店が111.0%、既存店が102.6%と堅調に推移している。通期ベースでも好業績が期待される。

■株価は上場来高値圏で自律調整一巡、好業績評価して上値試す

 株価(17年4月1日付で株式2分割)は、6月の上場来高値5790円から利益確定売りで一旦反落したが、7月の直近安値5110円から切り返して、8月4日には5690円まで上伸した。自律調整が一巡したようだ。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る