小野薬品が大きく出直る、「オプジーボ」の新たな併用療法に注目集まる

株式市場 銘柄

■「中および高リスク患者における優れた全生存期間を示す」と発表し買い再燃

 小野薬品工業<4528>(東1)は8日の後場、2300.0円(101.5円高)で始まり、前場につけた2332.5円(134.0円高)に続き大きく出直っている。8日付で、超高額の抗がん剤「オプジーボ」について、新たな併用療法が「中および高リスク患者における優れた全生存期間を示し」たため、試験の早期有効中止を推奨されたと発表。注目と期待が再燃している。

 「オプジーボ」は、米ブリストル・マイヤーズ スクイブ社(BMS)によって開発され、日本では、小野薬品工業が2014年に根治切除不能な悪性黒色腫の治療薬として発売した。その後、2015年には切除不能な進行・再発の非小細胞肺がんに対する承認を取得し、2016年には根治切除不能または転移性の腎細胞がん、再発又は難治性の古典的ホジキンリンパ腫に対する承認を取得、2017年には再発又は遠隔転移を有する頭頸部がんに対する承認を取得した。また、胃がんについても承認申請しており、食道がん、胃食道接合部がん、小細胞肺がん、肝細胞がん、膠芽腫、尿路上皮がん、悪性胸膜中皮腫、卵巣がん、胆道がんなどを対象とした臨床試験を実施中だ。現在、オプジーボは、日本、米国および欧州連合を含む60ヵ国以上で承認されている。(HC)

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