【注目銘柄】ラクト・ジャパンは自律調整一巡して上値試す、17年11月期予想に再増額余地

注目銘柄

 ラクト・ジャパン<3139>(東1)に注目したい。乳原料・チーズや食肉加工品の食品専門商社である。9月8日付で東証2部から東証1部に市場変更した。17年11月期は大幅経常増益予想である。そして再増額余地がありそうだ。株価は7月の上場来高値から一旦反落したが、自律調整が一巡し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■17年11月期大幅経常増益予想で再増額余地

 17年11月期連結業績予想(7月5日に増額修正)は、売上高が16年11月期比7.8%増の956億円、経常利益が40.8%増の20億20百万円、純利益が45.8%増の13億80百万円としている。

 付加価値の高い乳脂肪原料の販売数量増加、国内牛乳生産量減少を背景とする輸入乳原料の販売好調が牽引する。アジア事業においても、グローバルな仕入ネットワークを活用して販売数量が増加している。また為替の円安による為替差益も寄与する。

 第2四半期累計(12月~5月)は売上高が前年同期比7.5%増収、経常利益が4.0倍増益、純利益が4.4倍増益だった。販売数量の増加で乳原料・チーズ部門が0.3%増収、食肉加工部門が9.6%増収、アジア事業その他部門が42.1%増収と好調に推移した。円安に伴う仕入原価の上昇で売上総利益は1.9%増、営業利益は4.8%減だが、営業取引における為替リスクヘッジの効果として営業外収益に為替差益を計上して大幅経常増益だった。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が48.6%、経常利益が87.7%、純利益が87.0%と高水準である。為替の影響を受けやすいが、通期会社予想に再増額余地がありそうだ。

■株価は自律調整一巡、好業績評価して上値試す

 株価は7月27日の上場来高値4660円から利益確定売りで一旦反落したが、大きく下押すことなく8月18日の直近安値3620円から切り返しの動きを強めている。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドである。自律調整が一巡し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京・愛知・兵庫で屋外広告も掲出、号外や無料バッティング企画も実施  Major League …
  2. ■新生児対象の臨床試験で抗炎症作用と菌叢改善を実証  森永乳業<2264>(東証プライム)は7月2…
  3. ■「日本栄養・食糧学会大会」で研究成果発表、科学的根拠を提示  味の素<2802>(東証プライム)…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  2. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  3. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  4. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  5. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  6. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る