【株式評論家の視点】レントラックスは7月度売上高13.1%増と好調、900円割れで下値を固める動き

株式評論家の視点

 レントラックス<6045>(東マ)は、WEBコンサルティング事業(SEO、SEM、集客サイト構築、Web制作、広告代理)、アフィリエイトサービスプロバイダー事業(スーパーアフィリエイターのクローズドASP PC モバイル)、インターネットメディア事業(各種Webサイトの企画・制作・運営)を行っている。

 今2018年3月期第1四半期は、主力の成果報酬型広告サービス事業において、金融案件及び自動車買取案件の広告主への注力に加え、引越、エステ、転職求人、士業、不動産関連などの各ジャンルにおける広告主、その他の新規分野の広告主に対して営業の強化を図り、また広告掲載媒体運営者に対して、より一層の連携強化に努めており、 成果報酬獲得件数の増加が続いている。 本年3月に株式会社GROWTH POWERを設立し、中古建設機械等の売買マッチングサイトの運営事業(販売仲介事 業)を開始し、5月にタイ(バンコク)、インドネシア(ジャカルタ)、中国(大連)に子会社を設立し、 既存事業の拡充を図るとともに、インドネシアにおいてはECサイトの運営事業も開始している。

 今18年3月期第1四半期業績実績は、売上高20億6100万円(前年同期比9.1%増)、営業利益1億0200万円(同23.7%減)、経常利益1億0200万円(同23.7%減)、純利益6700万円(同22.2%減)に着地。新規子会社の起ち上げに伴い、販管費等が増加したため減益となった。

 今18年3月期業績予想は、売上高90億6700万円(前期比19.5%増)、営業利益6億2500万円(同12.3%増)、経常利益6億2500万円(同12.3%増)、純利益3億9700万円(同12.3%増)と連続最高益更新を見込む。年間配当は、期末一括7円(同1円増)の増配を予定している。

 株価は、2月13日につけた年初来の安値676円から6月12日に年初来高値1456円と上昇。その後は25日移動平均線を上値に9月6日安値840円と調整した後、下値圏でモミ合っている。8月21日に発表済みの7月の月次売上高は6億1500万円(前年同月比13.1%増)と好調。成果報酬型広告サービス「レントラックス(Rentracks)」に登録したパートナーサイト運営者は前月に比べ523名増加し、2万1955名と順調に伸びている。目先は900円割れで下値を固める動きだが、売上は好調に推移しており、日柄調整が進めば上値を試す展開が期待されそうだ。(株式評論家・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る