【注目銘柄】セリアは上場来高値更新の展開、18年3月期増収増益・増配予想、既存店売上好調で増額余地

注目銘柄

 セリア<2782>(JQ)に注目したい。100円ショップ業界2位で、東海地盤に全国展開している。18年3月期増収増益・増配予想である。既存店売上の好調で通期予想に増額余地がありそうだ。株価は上場来高値更新の展開だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■18年3月期増収増益・増配予想で増額余地

 18年3月期の非連結業績予想は、売上高が17年3月期比8.7%増の1580億円、営業利益が9.4%増の166億円、経常利益が9.1%増の166億円、純利益が9.2%増の115億円としている。配当予想は年間25円で、17年4月1日付の株式2分割を考慮して17年3月期の年間40円を20円に換算すると、実質的に5円増配となる。連続増配予想である。

 第1四半期(4~6月)の非連結業績は、売上高が前年同期比11.2%増収、営業利益が19.0%増益、経常利益が18.0%増益、純利益が18.8%増益だった。直営既存店売上高が102.7%と好調に推移し、新規出店も寄与して2桁増収だった。コスト面では雑貨売上比率や直営店売上比率の上昇で売上原価率が上昇し、社会保険料適用範囲拡大に伴って販管費が増加したが、増収効果で吸収して2桁増益だった。

 通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高24.7%、営業利益25.1%、経常利益25.0%、純利益24.4%と順調である。また17年8月の月次売上高は全店が113.1%、直営既存店が102.1%だった。直営既存店は6ヶ月連続の前年比プラスだった。そして17年4~8月累計でも全店が111.4%、直営既存店が103.1%と好調に推移している。通期予想に増額余地がありそうだ。

■株価は上場来高値更新の展開、好業績評価して上値試す

 株価(17年4月1日付で株式2分割)は上場来高値更新の展開で、9月20日には6800円まで上伸した。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形である。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AI機能強化でさらに便利に!Siriの進化とChatGPT統合で作業効率向上  Appleは3月…
  2. ■ChatGPT Enterpriseを活用し、業務効率化と新たな価値創造を推進  ふくおかフィナ…
  3. ■2024年度の美容室倒産件数、前年を大幅に上回る197件  帝国データバンクの調査によると、20…
2025年5月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

ピックアップ記事

  1. ■スタンレー電気など年初来安値銘柄の業績見通しに焦点  日経平均株価が4月に大幅下落する中、年初来…
  2. ■トランプ劇場、急転換の舞台裏!米中摩擦、FRB人事…予測不能な変幻自在  「クルマは急に止まれな…
  3. ■5大商社決算発表を前に高まる投資家の期待感  世界三大投資家の一人ウォーレン・バフェットが日本の…
  4. ■「市場の反乱」の一段落で「市場の勝利」を期待しバフェット流に商社株にバリュー株投資も一考余地  …
  5. ■株価55%高もまだ割安!?記念優待利回り10%超の注目株  10日には米国の関税発動停止を受け、…
  6. ■一喜一憂の投資家心理、トランプ関税「一時停止」の罠  まずフェイクニュースかと目と耳を疑った。次…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る