イワキの第3四半期は、前期あった化学品事業の3億79百万円の赤字が黒字転換し、増収大幅増益

■プリント配線板向け新製品は新規採用が進む、半導体関連薬品の販売も堅調に推移

 イワキ<8095>(東1)の今期第3四半期は、医薬・FC事業の大幅増益に加え、前期あった化学品事業の3億79百万円の赤字が黒字転換したこともあって増収大幅増益となった

 17年11月期第3四半期連結業績は、売上高422億18百万円(前年同期比3.7%増)、営業利益11億85百万円(同85.5%増)、経常利益13億22百万円(同95.7%増)、純利益8億46百万円(同194.8%増)であった。

 事業別の業績を見ると、医薬・FC事業の売上高は160億7百万円(前年同期比1.7%増)、営業利益は11億60百万円(同20.8% 増)。

 HBC事業の売上高は172億90百万円(同5.1%増)と増収となったものの、広告宣伝に伴う費用の増加から営業利益は△06百万円(前年同期23百万円)となった。

 化学品事業については、プリント配線板向け新製品は新規採用が進み売上拡大に寄与し始めている。また、電子分野では海外を中心に受動部品向け薬品の需要が拡大 し、半導体関連薬品の販売も堅調に推移したことから、全体としては好調に推移した。売上高は44億41百万円(同13.9%増)、営業利益は11百万円(前年同期△3億79百万円)と黒字転換となった。

 食品事業は、新規受注の獲得、健康志向食品向け原料及び関連会社製品の伸長により売上は好調に推移したが、営業利益は低調であった。その結果、売上高は29億91百万円(同6.3%増)、営業利益△07百万円(前年同期△06百万円)となった。

 通期業績予想は前回予想を据え置いている。

 ちなみに、今期17年11月期連結業績予想は、売上高570億円(前期比3.4%増)、営業利益15億円(同53.5%増)、経常利益16億50百万円(同54.0%増)、純利益9億円(前期08百万円)と増収大幅増益を見込む。

 第3四半期業績を見ると、売上の伸びに対し、利益面での伸び率が大きくなっていることから、新社長のもと、効率的な経営が進んでいるものと思われる。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る