ラバブルマーケティンググループ、M&A効果とSNS運用支援好調で増益、来期も増収増益見通し

(決算速報)
 ラバブルマーケティンググループ<9254>(東証グロース)は12月12日に25年10月期連結業績を発表した。大幅増収増益だった。SNS運用支援ツールcomnico Marketing Suiteの好調推移、新規M&A効果などで売上高が過去最高となり、利益面は費用削減効果も寄与した。そして26年10月期も増収増益予想としている。既存事業の安定的な成長を推進するほか、新規M&Aの推進や新規事業の立ち上げ・加速に取り組む。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は4月の年初来安値に接近する場面があったが、調整一巡して反発の動きを強めている。出直りを期待したい。

■25年10月期大幅増収増益、26年10月期も増収増益予想

 25年10月期の連結業績(25年12月2日付で売上高を下方修正、各利益を上方修正)は、売上高が前期比21.7%増の26億30百万円で、調整後EBITDA(=営業利益+減価償却費+のれん償却費+株式報酬費用)が27.5%増の2億24百万円、営業利益が16.9%増の1億60百万円、経常利益が12.8%増の1億66百万円、親会社株主帰属当期純利益が子会社の吸収合併に伴う税効果も寄与して83.4%増の1億33百万円だった。

 大幅増収増益だった。SNSマーケティング事業のSNS運用支援ツールcomnico Marketing Suiteの好調推移、新規M&A(当期は株式取得1件、事業譲受2件)効果などで売上高が過去最高となり、利益面は費用削減効果も寄与した。

 主要KPIとして、SNS運用支援の新規受注件数は118件減の363件、ロイヤルクライアント(年間取引高10百万円以上)社数は1件減の41件、ロイヤルクライアントの売上単価は横ばいの2921.5万円となった。高単価・高収益案件獲得に注力し、第4四半期には年間売上高1億円超の案件を新規受注した。SNS運用支援ツール契約件数は50件増の644件(うちcomnico Marketing Suiteが61件増の477件、ATELUが19件減の138件、その他が8件増の29件)となった。comnico Marketing Suiteの契約社数は90社増の479社(うち1~3アカウントが79社増の360社、4アカウント以上が11社増の119社)となった。comnico Marketing Suiteの第4四半期のARR(年間経常収益)は13.9%増の338百万円となった。

 全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高6億19百万円、調整後EBITDA12百万円、営業利益0百万円の損失、第2四半期は売上高7億08百万円、調整後EBITDA1億24百万円、営業利益1億07百万円、第3四半期は売上高6億15百万円、調整後EBITDA36百万円、営業利益17百万円、第4四半期は売上高6億87百万円、調整後EBITDA51百万円、営業利益37百万円だった。

 26年10月期の連結業績予想は売上高が前期比14.0%増の30億円、調整後EBITDAが24.7%増の2億80百万円、営業利益が12.3%増の1億80百万円、経常利益が1.9%増の1億70百万円、そして親会社株主帰属当期純利益が5.1%増の1億40百万円としている。

 増収増益予想としている。既存事業の安定的な成長を推進するほか、新規M&Aの推進や新規事業の立ち上げ・加速に取り組む。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は反発の動き

 株価は4月の年初来安値に接近する場面があったが、調整一巡して反発の動きを強めている。出直りを期待したい。12月12日の終値は1336円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS87円38銭で算出)は約15倍、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS337円47銭で算出)は約4.0倍、そして時価総額は約24億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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