ほぼ日の17年8月期は「ほぼ日手帳」などが好調で最終11.6%増益

■海外ユーザーの認知度を高めるなど、販売部数は伸長

 著名コピーライターの糸井重里氏が社長を務めるほぼ日<3560>(JQS)は13日、17年8月期業績(非連結)を発表した。

 同社は、オリジナルコンテンツ中心の無料ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」を企画運営して集客し、オリジナル企画の文具及び日用雑貨等を、「ほぼ日刊イトイ新聞」内のインターネット通販で直接個人に販売している。

 主力商品の「ほぼ日手帳』では、手帳カバーとセットで購入できる本体の選択肢を増やし、また、中国の「Weibo」で「ほぼ日手帳」の情報発信を開始するなど、海外ユーザーの認知度を高め、販売部数は伸長。17年版「ほぼ日手帳」は前年版から約6万部増の67万部となった。一方、手帳以外では新刊書籍やアパレルの新商品などが寄与して売上が増加し、売上高は、40億16百万円(前期比6.6%増)だった。利益面では、17年6月に公開した犬や猫の写真SNSアプリ「ドコノコ」のアップデートに伴う開発や、中長期の成長に向けて人材採用及び外部人材への業務委託を積極化したことなどにより販売管理費が増加し、営業利益は5億円(同0.3%増)、経常利益は4億82百万円(同4.1%減」、純利益は3億40百万円(11.6%増)だった。

 17年8月期の業績予想は、売上高は前期比16.4%増の46億74百万円、営業利益は同0.5%増の5億3百万円、経常利益は同4.8%増の5億5百万円、純利益は同2.4%減の3億32百万円としている。なお、年間配当は期末一括で45円を予定している。

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