【注目銘柄】進和は07年来高値圏、18年8月期も増収増益・増配予想

注目銘柄

 進和<7607>(東1)に注目したい。自動車業界向けの溶接装置・接合材料を主力とするメーカー兼商社である。17年8月期は計画超の大幅増収増益だった。自動車業界の高水準の設備投資を追い風として、18年8月期も増収増益・増配予想である。株価は15年高値を突破して07年来の高値圏だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■17年8月期は計画超の大幅増収増益、18年8月期も増収増益・増配予想

 17年8月期の連結業績は、売上高が16年8月期比11.7%増の514億円、営業利益が20.2%増の36億54百万円、経常利益が17.4%増の36億41百万円、純利益が20.7%増の24億95百万円だった。計画超の大幅増収増益だった。配当は8円増配の年間58円(第2四半期末27円、期末31円)とした。

 自動車業界の高水準の合理化・効率化・省人化投資を背景に、日本が9.2%増収、米国が36.5%増収、東南アジアが7.4%増収、中国が32.2%増収と、いずれも好調に推移した。

 18年8月期の連結業績予想は売上高が17年8月期比7.0%増の550億円、営業利益が5.3%増の38億50百万円、経常利益が8.5%増の39億50百万円、純利益が6.2%増の26億50百万円としている。自動車業界の高水準の設備投資を追い風として好業績が期待される。配当予想は4円増配の年間62円(第2四半期末31円、期末31円)としている。

 なお第2次中期経営計画では目標数値に、20年8月期売上高600億円、営業利益45億円、純利益30億円、海外売上高180億円、ROE10%以上を掲げた。

■株価は07年来高値圏、好業績評価して上値試す

 株価は10月13日に2400円まで上伸した。15年6月高値2368円を突破して07年来の高値圏だ。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドである。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る