【株式評論家の視点】河西工業は好業績評価と優待導入で注目

株式評論家の視点

河西工業<7256>(東1)は、1015円と出直り、年初1月9日につけた高値1110円に近づいています。業績好調で、割安感があり株主優待制度を導入することから注目できそうです。

同社は、自動車内装部品の製造・販売及びこれに付帯する一切の事業を行っています。同社ではグローバルな自動車内装部品メーカーとしての地位を確立すべく、品質の確保、生産性向上と原価低減活動の推進、製品開発力・技術力の強化を図り、海外を含む事業展開を積極的に進めています。

今2015年3月期第3四半期業績は、売上高が1539億5500万円(前年同期比16.7%増)、営業利益が76億4900万円(同44.5%増)、経常利益が76億8500万円(同34.6%増)、純利益が45億3800万円(同41.2%増)に着地。

国内は主要得意先のモデルチェンジに伴う堅調な販売を受けて、売上高は増加した一方で、立ち上げ準備費用等の負担もあり営業減益。北米は主要得意先の好調な販売状況から増収増益と業績を牽引。欧州は主要得意先の底堅い販売動向から売上高は増加した一方で、立ち上げ準備費用等の負担もあり営業減益。アジアでは、中国市場が堅調に推移したが、アセアン市場での販売状況により増収減益でした。

通期業績予想は、売上高が2120億円(前期比18.1%増)、営業利益が110億円(同22.8%増)、経常利益が107億円(同11.0%増)、純利益が59億円(同0.1%増)と見込んでいる。年間配当は12円(同1円増)を予定しています。株主優待は、毎年3月31日現在の株主名簿に記録された、同社株式1単元(100株)以上保有している株主を対象に株数に応じてクオカードを贈呈されます。

株価は、1月9日に昨年来の高値1110円と買われた後、953円を目先の下値に2月23日高値1059円と上昇。9カ月移動平均線がサポートしており、トレンドは崩れていません。今期予想PER6倍台と割安感があるほか、株主優待を実施することから3月期末を意識し騰勢を強めるか注目できます。(信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る