インフォコムは切り返し強く一段高、通期見通しを増額修正し記念配当も発表

株式市場 銘柄

■3月期末配当は従来予想の25円を28円の見込みとし年間38円に(前期は年25円)

 インフォコム<4348>(JQS)は26日の後場、瞬間安の後一段高となって2721円(55円高)まで上げ、切り返しの強さが注目された。電子書籍「めちゃコミック」などで知られ、正午に2018年3月期・第2四半期決算と3月通期の業績見通しの増額修正、創業35周年の記念配当を発表。好業績とともに株価の弾力性の強さが注目された。

 第2四半期の連結決算(4~9月累計)は、ITサービス・セグメントなども好調に推移し、売上高は前年同期比9.7%増加し、営業利益は同じく46.9%増加した。ただ、これらの数字は、従来予想を大幅に増額修正する形で10月20日に発表済み。このため、午後の株式市場では、一時的に期待材料の出尽しと見た売り注文が入ったようだ。

 3月通期の連結業績見通しは、下期もITサービス・セグメントのヘルスケア事業やネットビジネス・セグメントの電子コミック配信サービスが好調に推移する見通しのため、営業利益は従来予想を5.7%増額して56.0億円の見込み(前期比では17.2%の増加)とし、純利益は同じく12.5%増額して45.0億円の見込み(同38.0%の増加)とした。増額後の通期予想1株利益は164円56銭。

 また、3月期末配当は、直近までの予想25円に対し、業績動向を踏まえて普通配当を1円増額して26円の見込みとしたほか、創業35周年の記念配当2円を加算して合計28円の見込みとした。中間配当は10円を実施済みのため年間では38円になる。前期は年25円だった。(HC)

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