【注目銘柄】ドトール・日レスホールディングスは高値更新、18年2月期増収増益・増配予想で増額余地

注目銘柄

 ドトール・日レスホールディングス<2918>(東1)に注目したい。ドトールコーヒーと日本レストランシステムが経営統合した大手喫茶店チェーンである。18年2月期増収増益・増配予想である。そして増額余地がありそうだ。株価は配当増額修正や自己株式取得も好感して高値更新の展開だ。上値を試す展開が期待される。

■18年2月期増収増益・増配予想

 18年2月期連結業績予想は売上高が17年2月期比3.2%増の1310億円、営業利益が4.8%増の110億21百万円、経常利益が4.9%増の112億03百万円、純利益が3.3%増の62億47百万円としている。配当予想は10月13日に2円増額修正し、2円増配の年間32円(第2四半期末16円、期末16円)としている。

 第2四半期累計(3~8月)連結業績は、売上高が前年同期比5.1%増収、営業利益が7.3%増益、経常利益が7.9%増益、純利益が17.9%増益だった。ドトールコーヒーグループの既存店売上が好調に推移し、グループ全体43店舗の新規出店や、卸売事業の堅調推移も寄与した。

 日本レストランシステムグループは3.0%増収で8.3%減益だった。既存店売上は98.4%だったが、計画の98.0%を上回った。ドトールコーヒーグループは6.7%増収で19.9%増益だった。既存店売上が計画の101.0%を上回る101.5%と好調に推移した。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は、売上高が51.1%、営業利益が57.5%、経常利益が56.7%、純利益が64.5%と順調である。通期会社予想に増額余地がありそうだ。

 なお10月13日にTOB(公開買い付け)による自己株式取得を発表している。買い付け価格は2351円、取得株式総数の上限は360万100株、取得価額総額の上限は84億6383万5100円、取得期間は17年10月16日~17年12月22日である。

■株価は高値更新の展開、好業績評価して上値試す

 株価は配当増額修正や自己株式取得も好感して高値更新の展開だ。10月16日には2732円まで急伸し、その後も高値圏で堅調に推移している。週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなり、2400円近辺での中段保ち合いから上放れの形となった。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京・愛知・兵庫で屋外広告も掲出、号外や無料バッティング企画も実施  Major League …
  2. ■新生児対象の臨床試験で抗炎症作用と菌叢改善を実証  森永乳業<2264>(東証プライム)は7月2…
  3. ■「日本栄養・食糧学会大会」で研究成果発表、科学的根拠を提示  味の素<2802>(東証プライム)…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  2. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  3. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  4. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  5. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  6. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る