【注目銘柄】ピックルスホールディングスは業績上方修正と新工場建設で業界シェア拡大へ

■茨城工場でキムチ製品の供給力強化

 ピックルスホールディングス<2935>(東証プライム)は、日経平均株価が、後場一段と下げ幅を拡大させ711円安と5営業日続落し、5カ月ぶりの安値に落ち込んだことが波及し同社も持ち高調整の売りに押された。ただ取引時間中は1188円まで買われてプラス圏で推移する時間も長く、今年4月24日につけた年初来安値1100円を前に下げ渋る動きもみせた。9月29日に開示した今2024年2月期第2四半期(2023年3月~8月期、2Q)累計業績が、期初予想を上ぶれて着地し、今2月期通期業績に対して高利益進捗率を示したことや、2Q累計業績と同時発表した漬物業界トップの同社の業界シェアをさらに拡大させる新工場建設も、手掛かり材料となっている。

■巣ごもり需要の反動減が一巡しキャンペーン効果でコンビニ向けが好調推移

 同社の今2月期2Q業績は、売り上げ231億1100万円、営業利益12億8000万円、経常利益13億5500万円、純利益9億1500万円となった。昨年9月に持株会社化して上場されたため前年同期比較はないが、期初予想より売り上げは9億2300万円、営業利益は1億400万円、経常利益は1億1900万円、純利益は1億1500万円それぞれ上ぶれ、通期予想業績に対する利益進捗率も、77%~79%と目安の50%を上回った。巣ごもり需要の反動減が落ち着き、新製品や増量のキャンペーンなどでコンビニエンスストア向けの販売が好調に推移しており、原材料価格上昇に対応して価格改定を進めたことなどが要因となった。今2月期通期業績は、期初予想を据え置き売り上げ422億円(前期比2.8%増)、営業利益16億2000万円(同5.3%増)、経常利益17億5500万円(同6.3%増)、純利益11億5000万円(同1.0%増)と見込んでいる。

 なお茨城県結城郡八千代町に50億5000万円を投資して建設する茨城工場は、同町がキムチ製品の原料の白菜の一大産地であるメリットを活用し、関東・東北・中部地区のコンビニエンスストアやスーパーマーケット、外食産業向けの新供給拠点とする。同社は、漬物業界のシェア13%と業界トップにあるが、同シェアをさらに15%に拡大するため3年間で89億円の設備投資を計画しており、この一環となる。また中期経営計画では、最終年度の2026年2月期に売り上げ430億円、営業利益18億円、経常利益19億3000万円、純利益12億3000万円を目標にしており、この達成にも弾みをつけることになる。

■PERは12倍、PBRは0.8倍と割安で適合計画書の株価対策も支援材料

 株価は、巣ごもり需要の反動減による前期業績の下方修正で突っ込んだ上場来安値943円から下げ過ぎ修正と前期配当の増配、自己株式取得などが続いて1200円台までリバウンドし、東証プライム市場の適合計画書で流通株式時価総額達成のための株価対策を公表したことで1300円台に上値を伸ばし、今期第1四半期の高利益進捗率業績を手掛かりに上場来高値1386円まで買い進まれ、25日移動平均線が75日移動平均線を上抜くゴールデンクロス(GC)を示現して上昇トレンド転換を鮮明化させた。足元では25日線で下値を確認する動きを続けてきたが、全般相場の急落とともに25日線を下抜き、1165円まで急落した。PERは12.7倍、PBRは0.85倍と売られ過ぎを示唆しており、出直り期待を高めよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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