ヨコレイ:トラック予約受付システム試験導入開始

■トラック待機問題解消へ大きな一歩

 ヨコレイ(横浜冷凍)<2874>(東1)は、このたびトラック予約受付システムを開発し、業界の懸案であったトラック待機時間短縮という課題に大きな改善の一歩を踏み出す。
 同社では、幸手物流センター(埼玉県幸手市本年6月竣工)ならびに来春2月竣工予定の京浜島物流センター(仮称)に本システムを導入し、12月から協力運送会社とともに試験導入を開始する計画であり、その後も、同社既設の物流センター、協力運送会社にて順次導入を検討している。
 なお、このシステムは、既存の自社システムとの連携や機能拡充などを容易に行えるように自社専用システムとし、自社の現場ノウハウをもとに日本ユニシス<8056>(東証1)に発注し開発した。

 同社では、今後もトラック待機問題解消に向けた更なる取り組みに注力する方針を明らかにしている。

 現在の貨物入出庫準備作業は、荷主の依頼書に基づき倉庫内で事前準備を行い、トラックが倉庫に到着し受付を行なうことで事前準備した貨物と照合し、到着した順番に作業を行なう~流れとなっており、トラック待機時間短縮が課題となっている。

■【貨物入出庫の流れ】と【システム導入後のフロー】

yoko11.jpg
【新トラック予約受付システムのフロー】

 

yoko12.jpg

 今回導入するシステムでは、トラック待機問題の軽減・解消を目指し、PC、スマートデバイス(スマホ)を活用するなど、次の機能を搭載している。
 1)入出庫ならびにトラック到着時間の事前予約(図上部の流れ参照)
 このシステムでは、運送会社が入出庫ならびにトラックの到着予定時間の予約をPC、スマホで事前に行うことができる。
 倉庫側では登録された到着時間情報に従って、貨物準備作業を予め行えるので、長時間待機の解消につなげる。
 2)SMS(ショートメール)によるバースへのトラック接車誘導(図下部の流れ参照)
 このシステムで事前予約を行い、接車待ちのドライバーへはSMSを使った接車連絡が可能となる。また、SMSを使うことでバース割付や車輌接車の連絡/誘導の効率化に繋げる。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る