【編集長の視点】リコーリースは前日比変わらずも2Q期末の営業資産残高過去最高更新を見直し下げ過ぎ訂正に再発進気配

 リコーリース<8566>(東1)は、前日12日に売り買いが交錯して前日比変わらずの3850円で引け、11月28日につけた直近安値3725円から下げ過ぎ訂正に再発進する気配を強めた。今年10月20日に発表した今2018年3月期第2四半期(2017年4月~9月期、2Q)累計業績は、小幅減益転換したが、営業資産残高や総取扱高が過去最高を更新したことを見直し、下値に割安株買いが続いた。昨日の12月12日、13日(米国時間)に開催されている米国のFOMC(公開市場委員会)で、3回目の利上げ決定が予想され、長期金利が上昇、同社の資産利回りに好影響を与えると観測されていることも、フォローの材料視されている。

■2Qの総取扱高は5.6%増の1929億円、営業資産残高も8300億円と好調に推移

 同社の今期2Q累計業績は、売り上げ1511億8100万円(前年同期比4.4%増)、営業利益84億5500万円(同3.9%減)、経常利益83億7200万円(同4.0%減)、純利益57億6100万円(同4.3%減)と小幅減益転換した。総取扱高が、リース・割賦事業で事務用機器・情報関連機器、太陽光発電設備を中心とする環境関連機器の伸長で1927億円(同5.6%増)、営業資産残高(実質)も、8300億円とそれぞれ過去最高を更新し好調に推移したものの、営業資産利回りが、前年同期より1.1%低下して差引利益率が4・05%と低下傾向が続いたことなどが要因となった。

 今2018年3月期通期業績は、期初予想を据え置き売り上げ2973億円(前期比2.1%増)、営業利益168億円(同3.1%減)、経常利益165億円(同4.0%減)、純利益113億円(同4.0%減)と予想、純利益は、前2017年3月期の過去最高からの小幅減益を見込んでいる。ただ、配当は、年間70円(前期実績60円)と連続増配を予定している。また、米国の3回目の利上げや2018年1月からAI(人工知能)の機械学習と与信データを組み合わせた与信モデルをスタートさせ、一段の業務効率化と与信精度の向上を図り、今年10月27日には屋上太陽光発電などに実績と強みを保有するMTES(東京都中央区)と資本・業務提携したことも、業績上ぶれ要因として期待されている。

■PER10倍台、PBR0.7倍と割り負けダブル底から年初来高値奪回へ

 株価は、今年9月に北朝鮮関連の地政学リスクへの警戒感を強めて3725円安値に突っ込み、下げ過ぎ顕著として年初来高値4420円まで700円幅の急伸を演じたが、11月には全般相場が、ハイテク株買い・ディフェンシブ株売りを強めるなか再調整、3725円安値まで往って来いとなるダブル底を形成した。PERは10倍台、PBRは0.7倍となお下げ過ぎを示唆しており、年初来高値奪回が加速しよう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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