【編集長の視点】ファーストコーポは連続の最高業績・増配を見直し内需割安株買いが再燃して反発

 ファーストコーポレーション<1430>(東マ)は、1円安で寄り付いたあと4円高の820円と買い直され、変わらずを挟み3日ぶりに反発している。

 きょう28日から開催される日銀の金融政策決定会合で現状維持が決定されるとの市場観測が多数派となり不動産株全般が売り先行となっていることから、同社株にも目先の利益を確定する売り物が先行したが、今年7月8日に発表した今5月期業績が、連続過去最高更新と予想され、配当も、株式分割の権利落ちを勘案して実質で新規株式公開(IPO)以来の連続増配が予想されていることを見直し、内需割安株買いが再燃している。今期から推進している中期経営計画で売り上げ、利益とも倍増の数値目標となっていることも、上値拡大要因として再注目されている。

■「造注方式」のビジネスモデルで受注が増加し物件規模も大型化

 同社の今5月期業績は、売り上げ218億4200万円(前期比34.2%増)、営業利益19億800万円(同19.1%増)、経常利益18億3600万円(同21.3%増)、純利益12億7000万円(同23.4%増)と予想され、前期の過去最高を連続更新するとともに、配当も、31円(前期実績26円)へ増配が予定されている。同社自身が用地を取得しデベロッパーに企画提案し、特命で受注する「造注方式」のビジネスモデルを確立しており、顧客デペロッパーが拡大し受注が増加、物件規模も大型化、採算の向上が続いており、今期は、高齢者住宅3棟などを含めて受注額は269億8800万円(前期実績112億7700万円)、1戸当たりの受注単価も2271万7000円(同1984万5000円)とアップを計画し、施工能力の質的量的な拡充、内部管理体制の強化など事業効率と収益性向上などを推進することが寄与する。

 一方、中期経営計画では、前期の年間551戸の施工体制を今後、2000~3000戸に拡充し、数値目標については、最終年度の2019年5月期には売り上げ350億6000万円、営業利益31億7300万円、経常利益30億9000万円、純利益21億4400万円を目指す。売り上げ、利益とも前期実績に対して3年間でほぼ倍増する。

■25日線水準を固めPER7倍台、配当3.8%の修正で権利落ち後高値奪回へ

 株価は、前期配当の再増配を好感してつけた昨年11月30日を基準日に実施した株式分割(1対4)の権利落ち後高値1199円から、マイナス金利導入の日銀の追加緩和策の反動安にツレ安して同落ち後安値771円に突っ込み、前期第3四半期の好業績を評価して1096円までリバウンドした。足元では、今期予想業績が市場コンセンサスを上回ったにもかかわらず、落ち後高値からの調整幅の3分の1戻し水準の25日移動平均線を挟むもみ合いを続けている。PERは7倍台、配当も3.80%と割安顕著であり、4ケタ回復から権利落ち後高値を目指し再発進しよう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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