【業績でみる株価】チャーム・ケア・コーポレーションは18年6月期2桁増収増益・増配予想、さらに増額の可能性

■自律調整一巡して上値試す

 チャーム・ケア・コーポレーション<6062>(JQ)は、介護付有料老人ホームを主力に、サービス付高齢者向け住宅なども展開している。高水準の入居率や新規施設開設効果などで18年6月期2桁増収増益予想・増配予想である。さらに増額の可能性がありそうだ。株価は自律調整一巡して17年11月高値を試す展開が期待される。

■介護付有料老人ホームを近畿圏中心に展開

 介護付有料老人ホームを主力に、サービス付高齢者向け住宅なども展開している。17年8月1日現在の施設数は近畿圏30ホーム、首都圏9ホーム、合計39ホーム(運営居室数2791室)である。

 近畿圏中心に展開し、首都圏での事業展開も強化している。近畿圏ではドミナント戦略を維持し、首都圏では高級住宅地中心にアパーミドル~富裕層をターゲットとした高価格帯ブランド「チャームプレミア」シリーズ中心に開設する。

■18年6月期2桁増収増益・増配予想、さらに増額の可能性

 18年6月期の非連結業績予想は、売上高が17年6月期比28.1%増の140億円、営業利益が17.8%増の10億50百万円、経常利益が18.5%増の10億円、純利益が11.9%増の6億円としている。配当予想は2円50銭増配の年間10円(期末一括)としている。

 高水準の入居率、開設2年目ホームの収益化、新規施設開設、人員配置適正化や業務効率化などの効果で2桁増収増益予想である。新規開設は近畿圏で5ホーム、首都圏で3ホーム、合計8ホーム(508室)の計画としている。

 第1四半期は、売上高が前年同期比20.5%増の30億91百万円、営業利益が34.2%増の2億18百万円、経常利益が37.1%増の2億04百万円、純利益が39.4%増の1億24百万円だった。

 17年8月にチャームプレミア深沢(東京都世田谷区、85室)を開設した。開設2年目を経過した既存ホームの入居状況は97.5%で、前年同期の96.6%から0.9ポイント上昇した。

 第1四半期の進捗率は通期予想に対して売上高22.1%、営業利益20.8%、経常利益20.4%、純利益20.7%と低水準の形だが、第2四半期累計に対しては売上高47.6%、営業利益58.1%、経常利益58.3%、純利益62.0%と高水準である。第2四半期以降の新規開設を考慮すれば、通期予想に増額の可能性がありそうだ。

■株価は自律調整一巡して17年11月の上場来高値試す

 株価は17年11月の上場来高値2739円から利益確定売りで一旦反落したが、大きく下押すことなく2500円近辺で推移して自律調整一巡感を強めている。1月4日の終値は2473円、今期予想PERは約27倍、時価総額は約161億円である。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。自律調整一巡して17年11月の上場来高値を試す展開が期待される。(MM)

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