マネックスグループが「利益の全額を株主に還元」など好感され後場急伸

株式市場 銘柄

■大型投資が完了しキャッシュ・フローが増加するため総還元性向100%に

 インターネット証券などのマネックスグループ<8698>(東1)は31日の後場急伸し、取引開始後に17%高の410円(61円高)まで上げて2014年4月以来の400円台となった。正午前に第3四半期決算と自己株式の取得、株主還元に関する基本方針を発表し、「利益の全額を株主に還元しても十分な投資余力を確保できることから、総還元性向を100%に引き上げる」などとしたため注目が集中した。

■発行株数の3.61%上限の自社株買いも発表

 株主還元に関する基本方針のリリースによると、「証券基幹システムへの大型投資が完了し(中略)、大型投資の減価償却が進むことでフリー・キャッシュ・フローが増加するため、利益の全額を株主に還元しても十分な投資余力を確保できることから、総還元性向を100%に引き上げることとした」。

 また、自己株式の取得(自社株買い)は、上限株数が保有自己株式を除く発行済株式総数の3.61%に相当する1000万株。上限金額は30億円、期間は2018年2月1日から18年3月23日まで。

 第3四半期の連結業績(2017年4~12月)は、営業収益が前年同期比14.7%増加して383億7700万円となり、税引き前利益は同6.8倍の54億3700万円となるなどV字型の急回復となった。(HC)

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