ソフトクリエイトHDの第3四半期は、企業のIT投資は順調に推移していることから2ケタ増収増益

■ネット通販サイトの構築需要やインターネット広告需要が拡大

 ソフトクリエイトHD<3371>(東1)の第3四半期は、企業のIT投資は順調に推移していることから2ケタ増収増益となった。

 同社グループが属するIT業界は、EC市場及びインターネット広告市場の拡大を背景としたネット通販サイトの構築需要やインターネット広告需要が拡大している。また、企業の相次ぐ情報漏えい事件の影響によりセキュリティへのIT投資意欲の高まりやクラウドサービス市場の拡大を背景としたクラウドサービス需要が拡大するなど、企業のIT投資は順調に推移した。

 このような状況の中で、同社グループはECサイト構築パッケージ「ecbeing」を活用したECソリューション事業の業績拡大に注力したことに加え、セキュリティビジネスや同社独自のサービスである「SCクラウド」の拡大に注力した。

 その結果、今期18年3月期第3四半期連結業績は、売上高111億59百万円(前年同期比14.2%増)、営業利益13億33百万円(同19.4%増)、経常利益14億74百万円(同25.0%増)、純利益9億63百万円(同27.9%増)となった。

 第3四半期が好業績で推移していることもあり、通期連結業績予想は当初予想を据え置いている。

 ちなみに、通期連結業績予想は、売上高152億08百万円(同10.8%増)、営業利益16億03百万円(同3.8%増)、経常利益16億73百万円(同3.3%増)、純利益10億29百万円(同1.9%増)と最高益更新を見込む。

 進捗率を前期と比較すると、売上高73.4%(前年同期71.2%)、営業利益83.2%(同72.3%)、経常利益88.1%(同72.7%)、純利益93.6%(同74.5%)となっていることから、上振れも期待出来そうである。

 また、同日、第三者割当による自己株式の処分も発表した。処分する株式数は、6万5000株で、処分価格の総額は9977万5000円、割当先は資産管理サービス信託銀行(信託E口)となっている。払込期日は2月19日。

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