【業績でみる株価】SHIFTは上場来高値更新の展開、18年8月期1Q大幅増収増益で2Q累計と通期の予想を上方修正

 SHIFT<3697>(東マ)は、ソフトウェアのテストサービスや品質保証を主力としている。18年8月期は需要旺盛で第1四半期が大幅増収増益となり、第2四半期累計と通期の予想を上方修正した。さらに再増額の可能性がありそうだ。株価は上場来高値更新の展開だ。

■ソフトウェアのテストサービスが主力

 ソフトウェアのテストサービスや品質保証を主力として、関連コンサルティングなども展開している。17年6月期のセグメント別売上高構成比はエンタープライズ市場が84%、エンターテインメント市場が16%だった。注力領域である金融・流通業界向けが全社の成長を牽引している。

 ソフトウェアテストサービスの国内潜在市場規模は5兆円規模と推定される。またテスト業務をアウトソーシングする流れが加速することが期待される。

 1月31日には、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)のベーステクノロジーを提供するRPAテクノロジーズとの業務提携を発表した。RPAロボット品質保証サービスを共同開発する。

■18年8月期1Q大幅増収増益で2Q累計と通期の予想を上方修正

 1月12日に18年8月期第2四半期累計と通期の連結業績予想を上方修正した。修正後の通期予想は、売上高が17年8月期比52.9%増の125億円、営業利益が2.3倍の9億円、経常利益が2.0倍の9億円、純利益が2.9倍の6億円とした。需要が高水準に推移して大幅増収増益予想である。

 第1四半期は、売上高が前年同期比94.9%増の26億57百万円、営業利益が10.0倍の2億32百万円、経常利益が7.0倍の2億64百万円、純利益が1億63百万円(前年同期は9百万円)だった。エンタープライズ市場が2.2倍増収と大幅伸長した。エンターテインメント領域も12.9%増収と好調だった。

 修正後の通期予想に対する第2四半期の進捗率は売上高が21.3%、営業利益が25.8%、経常利益が29.3%、純利益が27.2%である。下期偏重の計画であることを考慮すれば再増額の可能性がありそうだ。

■株価は上場来高値更新の展開

 株価は上場来高値更新の展開だ。1月31日には4650円まで急伸した。2月1日の終値は4295円、今期予想連結PERは約103倍、時価総額は約624億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインだ。目先的な過熱感を冷ますための自律調整を交えながら上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る