フィックスターズ、大阪大学と量子化学用量子回路シミュレーション世界最大規模を達成

■40量子ビットの壁突破、量子化学計算の大規模シミュレーションに成功

 フィックスターズ<3687>(東証プライム)は3月12日、大阪大学量子情報・量子生命研究センター(QIQB)との研究グループが、大規模GPUクラスタ向け量子化学用量子回路シミュレータ「chemqulacs-gpu」を開発し、量子化学分野の状態ベクトル型シミュレーションで問題サイズ・量子回路サイズともに世界最大の実行に成功したと発表した。創薬や新材料開発に向け、誤り耐性量子コンピュータ(FTQC)の実用化を後押しする成果となる。

 今回の研究では、量子位相推定法(QPE)の中でも必要量子ビット数が少ない反復的QPE(IQPE)を実装し、大規模GPUクラスタの性能を引き出す独自の並列計算技術を新たに開発・適用した。産総研の量子・古典融合計算基盤「ABCI-Q」システムHを活用し、NVIDIA H100 GPU最大1024台を用いて、先行研究の上限だった40量子ビットの壁を突破した。

 最大問題サイズではH2O分子の42スピン軌道系、最大回路サイズではFe2S2分子の41量子ビット回路の計算に成功した。より複雑で現実的な分子を対象に量子アルゴリズムの開発・改良を進めやすくなり、Early-FTQC時代の量子化学計算の実用化に向けた重要な一歩となる。研究成果は2026年3月に米サンノゼで開催される「NVIDIA GTC 2026」で発表される予定だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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