【引け後のリリース】鹿島がオーストラリアの建設市場へ進出

引け後のリリース

■準大手の建設・開発会社ICON社の過半の持分を取得へ

 鹿島<1812>(東1)は11日の大引け後、オーストラリアで新たに事業を展開するため、オーストラリアの準大手建設・開発会社ICON社の過半の持分を取得する売買契約を締結したと発表した。子会社・鹿島オーストラリアを設立し、この会社を通じて取得する。

 株価は昨年9月から今年2月中旬まで高値もみ合いを続けていたが、中旬から再び上値を追って高値を更新し、572円まで上げて2007年以来の水準に進んだ。直近は540円前後で推移しており、高値更新後も底堅い相場となっている。

安倍首相が10日の記者会見で、東日本大震災からの復興計画が2016年3月末に期限を迎えるため、次の5年間を念頭に新たな復興計画を今年の夏までに作る方針と伝えられたため、11日の株式市場では、建設株が値上がり率上位に数銘柄登場した。 発表によると、ICON社は1997年創業。ビクトリア州メルボルン近郊のリッチモンドに本社を置き、現在はビクトリア州(メルボルン近郊)、ニューサウスウェールズ州(シドニー近郊)、クイーンズランド州(ブリスベン近郊)において建設・開発の両事業を展開し、得意とする集合住宅分野では数多くの実績を積み上げている。売上高は約500億円(2015年度見込み)。

ICON社の現経営陣が少数株主となった後も引き続き経営を行いながら、鹿島がもつグローバルネットワーク、技術力、信用力のサポートによって、集合住宅だけでなくオフィス・商業などの大規模施設へも事業分野を拡大するとした。

鹿島は、ICON社を傘下に置くことでオーストラリアでの事業基盤を得て、現地の建設・開発の両市場に進出し、ICON社の一層の成長を促しながら、積極的に事業を展開していくという。

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