【株式市場】「森友文書」巡る政局を懸念するが終盤は持ち直し日経平均は3日続伸

株式

◆日経平均の終値は2万1824円03銭(354円83銭高)、TOPIXは1741.30ポイント(25.82ポイント高)、出来高概算(東証1部)は12億5360万株

チャート3 12日後場の東京株式市場は、国会での「森友文書」を巡り政局が不安定化するといった懸念が前場より強まったとされ、様子見気分が広がった。日経平均は前場に一時501円96銭高(2万1971円16銭)まで上げたこともあり、利の乗っている銘柄をいったん手仕舞う動きもあったようだ。トヨタ自動車<7203>(東1)キヤノン<7751>(東1)14時にかけて上げ幅を縮小し、日経平均もこの前後に220円77銭高(2万1689円97銭)まで値を消す場面があった。が、終盤は、米国株式への期待などが強まる様子で全般に再び引き締まり、日経平均は3日続伸。東証2部指数、日経JASDAQ平均も高いが、マザーズ指数は前引けに続いて小安い。

 後場は、みずほフィナンシャルグループ<8411>(東1)が「四季報速報」(東洋経済新報社・会社四季報3月16日発売号の速報ニュース)で好評価とされて一段とジリ高基調になり、アライドテレシスホールディングス<6835>(東2)は教科書のデジタル化に関する期待が再燃とされて活況高。フィット<1436>(東マ)は9日発表の四半期業績が好感されて急伸。アビックス<7836>(JQS)は業績回復が強まるとの見方で2015年以来の高値を更新。

 東証1部の出来高概算は12億5360万株(前引けは6億3185万株)。売買代金は2兆3973億円(同1兆1856億円)。1部上場2069銘柄のうち、値上がり銘柄数は1712(同1681)銘柄、値下がり銘柄数は309(同321)銘柄。

 また、東証33業種別指数は全33業種(前引けも全33業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、機械、ゴム製品、鉱業、石油・石炭、海運、非鉄金属、輸送用機器、その他金融、卸売り、銀行、鉄鋼、などとなった。(HC)

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