【株式評論家の視点】ジェイ・エス・ビーは学生マンション分野でトップクラスの規模、中計では2020年度経常利益33億円目指す

株式評論家の視点

 ジェイ・エス・ビー<3480>(東2)は、2017年7月20日に東京証券取引所市場第二部に上場。1976年の創業より、「学生に安全で良好な就学環境を提供することが私どもの使命」という揺るぎない信念のもと、当時はまだ珍しかった「学生マンション」という事業分野に専念し不動産業界での地位を築いている。現在では全国で6万戸以上を管理し、学生マンション分野においては業界でもトップクラスの事業規模に成長している。

 不動産賃貸管理事業では、主に学生を対象としたマンションの企画提案、竣工後の建物の賃貸運営及び管理業務を行っている。高齢者住宅事業では、同社が不動産オーナーに対して主としてサービス付き高齢者向け住宅による不動産の活用を企画提案し、竣工後の運営業務を受託している。その他事業では、学生支援サービスや日本語学校事業、不動産販売事業を行っている。

 3月14日に発表した今2018年10月期第1四半期業績実績は、売上高82億9400万円、営業損益2億0200万円の赤字、経常損益2億2500万円の赤字、最終損益1億6300万円の赤字に着地。

 今18年10月期業績予想は、売上高383億2800万円(前期比5.2%増)、営業利益28億6800万円(同3.6%増)、経常利益27億7900万円(同5.3%増)、純利益17億0200万円(同9.8%増)を見込む。年間配当予想は、期末一括35円を予定している。また、上場記念株主優待として4月30日現在の同社株主名簿に記載または記録された1単元(100株)以上の株式を保有されている株主を対象に1,000円分のクオカードを贈呈する。今後については、同社の株主還元策を総合的に勘案 し検討していく方針。

 株価は、1月30日につけた昨年来の高値6180円から2月6日安値4500円まで短期調整。下値モミ合いから3月22日高値5400円と買われ、上げ一服となっている。昨年12月に発表済みの中期経営計画では、事業領域を不動産賃貸管理事業と高齢者住宅事業に集中し、競争力強化、営業力のキャパシティ拡大を図り、2020年度売上高435億円、経常利益33億円、純利益20億円、管理戸数70,000戸、契約決定件数25,000件/年を目指しており、 中長期的な成長が期待される。今期予想PER13倍台と割安感があり、26週移動平均線がサポートしており、ここから押し目買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

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