明治HD、高齢者の腸内細菌と腸管バリア機能の関連を確認

■北里大学と共同研究、成果を学術誌「Gut Microbes」に掲載

 明治ホールディングス<2269>(東証プライム)は3月6日、高齢者において腸内細菌の一種であるParabacteroides(パラバクテロイデス)属細菌が腸管バリア機能の健全性と関連することを確認したと発表した。研究は北里大学薬学部微生物学教室の金倫基教授の参画のもと実施され、成果は2026年2月10日付で国際学術誌「Gut Microbes」に掲載された。

 研究では60歳以上の高齢者を対象に血液検査と糞便分析を行い、腸管バリア機能と炎症指標、腸内細菌および代謝物の関係を多角的に解析した。その結果、腸管バリア機能低下の指標であるゾヌリンやLBPと炎症マーカーIL-6の間に正の相関が確認された。一方、Parabacteroides属細菌の存在量は腸管バリア悪化マーカーと負の相関を示し、同細菌が多いほど腸管バリア機能が保たれている可能性が示された。

 さらに主要3種のParabacteroides属細菌を腸管上皮細胞と共培養した実験では、腸管バリア機能を示すTEER比の上昇が確認された。また糞便中のシアル酸濃度は同細菌の多さと正の相関を示し、培養実験でもシアル酸が増殖を促進した。これらの結果は、高齢者の腸管バリア機能維持や加齢に伴う炎症の軽減に向け、腸内環境を活用した健康支援の可能性を示すものであり、同社は今後の商品設計や研究開発への活用を進める方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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