【株式市場】中国が報復関税品目発表と伝わるが下げ限定的で反落だが底堅い

株式

◆日経平均の終値は2万1031円31銭(286円01銭安)、TOPIXは1699.56ポイント(17.57ポイント安)、出来高概算(東証1部)は14億1231万株

 28日後場の東京株式市場は、正午過ぎも円相場に大きな動きがみられず、トヨタ自動車<7203>(東1)などが14時にかけて下げ幅を縮め、日経平均もジリジリ回復した。14時過ぎ、「中国政府が米国への対抗措置として報復関税を課す米国製品のリストをまもなく発表する」(ロイター通信)と伝えられると、日経平均は再び値を消し、前場の安値(540円5銭安の2万776円82銭)に迫ったが、日本にとって「漁夫の利」の期待が言われ、大引けにかけては値を戻した。東証2部指数、日経JSDAQ平均も安く反落したが、東証マザーズ指数は続伸。

 後場は、資生堂<4911>(東1)コーセー<4922>(東1)が一段とジリ高基調になり、カーメイト<7297>(JQS)は政府が検討する「自動運転法」にドライブレコーダー設置を義務化との報道を受けて急伸。ロコンド<3558>(東マ)はシャディの買収などが好感されて続伸。

 28日、新規上場となったアジャイルメディア・ネットワーク<6573>(東マ・売買単位100株)は前後場とも買い気配のまま初値が付かず、気配値のまま上げる場合の本日上限の6900円(公開価格3000円の2.3倍)の買い気配となった。

 東証1部の出来高概算は14億1231万株(前引けは6億3417万株)。売買代金は2兆7387億円(同1兆1738億円)。1部上場2079銘柄のうち、値上がり銘柄数は571(同420)銘柄、値下がり銘柄数は1436(同1586)銘柄。

 また、東証33業種別指数は3業種が値上がり(前引けは電力・ガス1業種のみ値上がり)し、値上がり率上位の業種は、電力・ガス、ゴム製品、空運、小売り、化学、鉄鋼、医薬品、などとなった。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AIとベイジアンネットワーク解析で165項目を抽出、複雑な因果関係を構造化  大正製薬は11月2…
  2. ■Blackwell GPU2140基で研究競争力を拡大  NVIDIA(NVDA:NASDAQ)…
  3. ■銀座の呉服店「むら田」店主・村田あき子の語りをまとめた書籍  KADOKAWA<9468>(東証…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  2. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  3. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  4. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  5. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  6. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る