【株式評論家の視点】ベガコーポレーションは家具・インテリア等の「家具Eコマース事業」を主軸に新たな価値と最高のサービスを提供

株式評論家の視点

 ベガコーポレーション<3542>(東マ)は、2016年6月に東京証券取引所マザーズに上場。同社は、「満足と感動を叶える唯一のEコマース企業」というビジョンのもと、同社ならではの新しい常識を発信し、サービスの変革を推し進めていく方針で、家具・インテリア等の「家具Eコマース事業」を主軸に、新規事業の「越境ECプラットフォーム事業」及び「家具プラットフォーム事業」の3事業において、新たな価値と最高のサービスを顧客に提供し続けている。

 家具Eコマース事業では、LOWYA(ロウヤ)の旗艦店強化及びブランド作りに注力し、売上高の更なる成長と利益獲得に尽力する方針。LOWYA(ロウヤ)旗艦店では、前2018年3月期に取り組んだ、SEO対策や大幅なシステムリニューアル、ユーザビリティの向上により、想定を上回るアクセス数を獲得。今後も更なるSEO対策や積極的な広告投資により、アクセス数強化に向けて取り組む方針。また、ファン構造の構築に向けて、魅力的なライフスタイルと商品を、魅力的な価格とクオリティで提供するため、「ファストインテリア」のジャンルを確立するためのブランド作りにも取り組む方針。今19年3月期においてブランドを構築し、継続的な認知度向上を目指す。一方で、本年4月以降は配送業者による配送費値上げの動きが強まる見通しで、各物流拠点における最適な配送機能を構築し、物流体制の効率化に取り組む方針。


 越境ECプラットフォーム事業では、ショッピングサイト「DOKODEMO」を運営。英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、日本語に対応しており、該当言語ユーザーは誰でもどこの国からも楽しむことができ、日本郵便(株)が配送可能な国と地域の全てに対応しており、多岐に渡る国や地域の方々へ満足頂けるサービスとなっている。

 家具プラットフォーム事業では、Laig(ライグ)を立ち上げ、家具・インテリア・雑貨を中心に、ライフスタイル環境に特化したECプラットフォームであり、業界における情報を集約し、オンラインとオフラインをつなぐプラットフォームサービスを展開する予定。

 4月27日大引け後に発表した前2018年3月期業績実績は、売上高129億7700万円(前年同期比18.4%増)、営業利益5億6100万円(同32.2%減)、経常利益5億8900万円(同27.1%減)、純利益3億3800万円(同56.9%減)に着地。

 今19年3月期業績予想は、売上高158億円(前期比21.8%増)、営業利益7億3000万円(同29.9%増)、経常利益7億5000万円(同27.2%増)、純利益4億6000万円(同35.8%増)を見込む。年間配当予想は、無配継続を予定としている。株主優待は、2018年3月31日現在の株主名簿に記載または記録された1単元(100株)以上の株式を保有している株主を対象にクオカード2,000円分、同社商品の着る毛布「GROONY」2018年バージョンを贈呈するほか、鎮守の森のプロジェクトへ2,000円分寄付を行う。

 株価は、2017年7月6日につけた高値2550円から同11月2日安値1100円と調整、本年3月7日に年初来の安値1094円、4月9日1099円と売り直されて下値確認から上昇。5月1日に年初来高値1833円と買われている。新規事業の越境ECプラットフォーム事業では、訪日を機にDOKODEMOを認知する施策を充実させ帰国後の接触やリピートを促進。同家具プラットフォーム事業では、モデル・コラムニストのクリスウェブ佳子さんや日本ロレアル(株)の長瀬次英さんのインタビュー記事も掲載決定済みで、充実したコンテンツで新たな価値観を提供することへの期待感が高まっている。期待先行ながら2000円どころのフシ挑戦となるか注目されそうだ。(株式評論家・信濃川)

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