【株価診断】トシン・グループ電設資材の総合卸販売の老舗、リーマンショックでも堅実な業績、今期1株利益233円、配当52円、資産株として魅力

株価診断

トシン・グループ<2761>(JQ・売買単位100株)は、創業は1947年、東京新宿区において電設資材の卸販売を始めたことによる。社歴67年の老舗である。株式上場は2003年3月。

取扱商品は照明器具、電線・配管材、配分電盤、エアコン、換気扇、住宅設備機器、住宅内・外装建材、太陽光発電システム、オール電化関連機器、工具・電機工事材料などの総合卸販売を手掛けている。取扱商品数は非常に多い。

グループ会社はトシン電機、丸菱電機、ライト電機、あかり・ライフインテリア、山之内電材などでグループを形成している。同社がメーカーから大量一括仕入を行ない、リフォーム店、工務店、設備工事業者、中小電気工事会社へ卸販売する。

首都圏に100カ所を越える営業所を展開。販売先は約2万3000社に達している。主要仕入れ先はパナソニックで総仕入高の約24%を占める。パナソニックとは昭和43年12月から販売代理店契約を結んでいる。

業績は堅実で安定している。直近10年でみると売上は2008年5月期の531億2700万円、営業利益では2007年5月期の40億4200万円がそれぞれ最高となっており、リーマンショックでも2012年5月期に営業利益24億2400万円で下げ止まり赤字は一度もない。

2015年5月期は消費税の影響で住宅着工が芳しくないものの売上1.1%増の470億円、営業利益0.7%増の26億9000万円と堅調な見通し。1株利益233.6円、配当は年52円の予定。

株価は2003年1月の1010円をボトムに着実な下値切り上げの展開で今年8月には3145円まで買われている。足元では2900円を挟んで値を固めている。

利回りは2.79%と魅力的で、一方、PERも12倍超と割安水準。株価に派手さはないが景気上昇と共に買われる銘柄で今後、2期間マイナスとなったGDPが回復に転じれば見直されてくるものとみられる。中期投資には3000円以下は仕込み場といえる。

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